世界中のさまざまな場所にあるパワースポット。水や石や大地や遺跡からさまざまな種類の力を与えてくれる有名パワースポットを、エリア別に紹介します!

「日本のパワースポットなら行ったことはあるけれど、海外はまだ…」「興味はあるけれど、世界の数あるパワースポットの中からどこに行けばいいのか…」と感じておられる方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、アジア、北米・中南米、ヨーロッパ、オセアニア、アフリカという5つのエリアから選りすぐりのパワースポットをご紹介! この中から興味を持ったパワースポットへ足を運び、巨大なパワーを受け取ってみては?

アジアのパワースポット

アンコールワット(カンボジア)

アンコールワット(カンボジア)

12世紀前半に、アンコール王朝のスーリヤヴァルマン2世によって建立された石造の大寺院。寺院を囲む濠(東西1.4km、南北1.3km)と参道、3つの塔からなる遺跡で、1992年にアンコール遺跡群として世界遺産に登録されました。当時はヒンドゥー教の寺院として建設されましたが、現在は仏教寺院に改宗され、カンボジアのシンボルとなっています。聖池の水面に映る仏堂の姿も美しく、朝焼けはまだ一段と輝きを増すアンコールワット。パワースポットとして訪れる旅行者は、今なお後を絶ちません。

ボロブドゥール遺跡(インドネシア)

ボロブドゥール遺跡(インドネシア)

インドネシアのジャワ島中央部にある巨大な仏教遺跡で、世界最大級の仏教寺院として知られます。左右対称になっている9層の階層を持つ建造物で、約504体の仏像が安置されています。その中の第3層にある仏像の1つに触れると願いが叶うと、古来より言い伝えられています。8世紀半ばから9世紀前半にかけてジャワ島中部に建てられた王朝、シャイレーンドラ朝の時代に建造されましたが、その後は千年あまり火山灰に埋もれ、未だに多くの謎が残っています。「ボロブドゥール寺院遺跡群」の一部として、ユネスコの世界遺産に登録されました。

ペトラ遺跡(ヨルダン)

ペトラ遺跡(ヨルダン)

ペトラは、紀元前2世紀ごろに、遊牧民ナバタイ人が死海と紅海の間に築いた古代都市遺跡です。険しい岩間には、遺跡主神ドゥシャラを祭った寺院「エド・ディル僧院」があります。ペトラの中心から、このエド・ディル僧院までは行列路が延びていて、僧院の前に大きな庭があることから、かつてここで盛大な儀式が行われていたと考えられています。現在ではパワースポットの一つとして世界中から観光客が集まっています。映画のロケ地としても有名で、『インディ・ジョーンズ/最後の聖戦』ではエル・カズネ(宝物殿)が、『トランスフォーマー/リベンジ』ではエド・ディルが使われました。1985年12月6日に、ユネスコの世界遺産(文化遺産)へ登録されています。

ヒマラヤ山脈(ネパール、ブータン、中国、インド、パキスタン、アフガニスタン)

ヒマラヤ山脈は、世界最高峰のエベレストを含め、8000メートル級の山々が14も連なる山脈。地球上で最も標高の高い地域であり、単に「ヒマラヤ」と呼ばれることもあります。ヒマラヤという名称は、古代インドで使われたサンスクリット語でヒマ(Hima)とアラーヤ(Alaya)というふたつの言葉が結びついたもの。ガンジス川を筆頭に、インドを流れる多くの河川の源であることから、神々の住む場所とされ、インドの巡礼文化を作り上げてきました。世界最高峰を眺めるだけで、大自然の巨大なパワーを吸収できる特別な地域です。

九寨溝(きゅうさいこう)(中国)

九寨溝は、中国・四川省の北部、石灰岩質の岷山山脈(びんざんさんみゃく)の奥深いところに位置する湖水地帯です。標高2000~3500メートルの高山気候に属し、山の女神が天界から落とした鏡が108つに砕け散って湖になったという伝説が残っています。手つかずの原生林の中に、大小さまざまな108の泉、湖、滝などが分布しており、エメラルドグリーンの水が、樹木の間を縫って流れる渓流は圧巻。ジャイアントパンダの生息地のひとつとしても有名です。ユネスコの世界遺産(自然遺産)に登録されています。

北米・中南米のパワースポット

セドナ(アメリカ)

アリゾナ州中北部の州都フェニックスから、北に車で2時間の場所にある都市で、ネイティヴ・アメリカンの聖地として知られています。また近年は、地面からエネルギーが湧き上がる「ボルテックス」と呼ばれるパワースポットが点在する町としても人気があり、1年間に約400万人の観光客が訪れています。2003年には、写真家や紀行作家、歴史保護活動家などへのアンケートで「全米で最も美しい街」に選出されました。

グランドキャニオン(アメリカ)

グランドキャニオン(アメリカ)

グランドキャニオンは、アリゾナ州北部にある大峡谷です。長い年月をかけ、度重なる地殻変動とコロラド河の浸食、洪水などにより、全長446km、最深地点が1800メートルという現在の形になりました。多くのパワースポットがあると言われるこのグランドキャニオンは、1919年にアメリカの国立公園として指定され、1979年には世界遺産にも登録されています。1年を通して、世界中から数多くの観光客が訪れ、その数は年間400万人に及びます。

マチュピチュ(ペルー)

マチュピチュ(ペルー)

標高およそ2280メートルのアンデスの断崖の上にある、15世紀インカ帝国の空中都市遺跡。「マチュピチュ」とは「老いた峰」という意味で、クスコからウルバンバ川に沿っていくこと約114 kmのジャングルの中にあります。先端に手をかざすとエネルギーを得ることができるという石「インティワタナ」のほか、多くのパワースポットが存在します。また、パワースポットに横たわってマチュピチュの空を仰ぐような姿勢を取ると身体全体がリラックスでき、力が溢れてくるとも言われています。

マウナ・ケア(ハワイ島)

マウナ・ケアは標高4205メートルとハワイ最高峰で、太平洋の島々の中でも最も高い山です。“マウナ・ケア”とは、ハワイ語で「白い山」という意味。アフリカの西にあるカナリー諸島、チリのアンデス山中と並んで、世界の三大天文観測地としても知られています。 神の住む聖地とされる頂上からは素晴しい景色を望むことができ、古来より多くの巡礼者たちが訪れてきました。

チチェンイッツァ遺跡(メキシコ)

1988年に世界遺産に登録された、マヤ文明の遺跡で最も有名なものの1つです。このチチェンイッツァ遺跡の中心となる、ピラミッドの形をした神殿“エル・カスティーヨ”は後古典期を代表する建築物。この神殿は別名「ククルカン神殿」といいます。ククルカンとは羽毛の生えた蛇のこと。1年のうちに2回、春分と秋分の日だけ、蛇神ククルカンが影の胴体を得て天から舞い降りたように見える現象が起きることで有名です。

ヨーロッパのパワースポット

モン・サン・ミッシェル(フランス)

モン・サン・ミッシェル(フランス)

モン・サン・ミッシェルは、フランスの西海岸サン・マロ湾上に浮かぶ小島で、同名の修道院があります。キリスト教が布教する以前からケルト民族の聖地だった神秘の島であり、現在もカトリックの重要な巡礼地のひとつです。1979年に「モンサンミシェルとその湾」としてユネスコの世界遺産(文化遺産)に登録されているほか、ゴシック様式の堅固な修道院は、世界的に有名なパワースポットでもあります。

ストーンヘンジ(イギリス)

ストーンヘンジ(イギリス)

ストーンヘンジは、ロンドンから西へ200kmの場所、美しい草原に唐突に突き出したサークル状の巨石群です。円陣状に並んだ直立巨石とそれを囲む土塁からなり、世界で最も有名な先史時代の遺跡とされています。エネルギーが地上に吹き出しているところに、巨大な石組みの神殿を作ったと伝えられており、この地を訪れる人々の多くが、これまで味わったことがない不思議な感覚を体験しているそうです。

パルテノン神殿(ギリシャ)

パルテノン神殿は、古代ギリシャ時代に当時の天才建築家たちによって建設されました。ギリシャ神話の女神アテーナーを祀る寺院であり、その後2000年近くにわたって多くの詩人や画家たちを魅了し続けました。天文学的かつ地形的な方位から見て神聖な場所とされており、訪れた人たちは時を経て伝わる巨大なパワーを感じるといいます。

カプリ島 青の洞窟(イタリア)

イタリア南部のリゾート地、カプリ島にある海食洞(かいしょくどう)が、この青の洞窟です。天気が良い日の引き潮の時間帯で、なおかつ風と波が穏やかな時だけ、小船に乗って入ることができます。低位置から太陽の光が横向きに差し込むと、そこには幻想的で深淵な青の世界が広がります。癒しのパワーを感じることができる稀有な場所として、観光客が後を絶ちません。

オセアニアのパワースポット

エアーズロック(オーストラリア)

エアーズロック(オーストラリア)

エアーズロックはオーストラリア大陸にある世界で2番目に大きい一枚岩で、正式名称を「ウルル」といいます。大地のエネルギーを体感できる場所として、年間約40万人もの観光客が訪れるこのエアーズロックは、周辺地域に住む原住民アボリジニにとっては極めて神聖な場所。ふもとの洞窟にはアボリジニの壁画が残っており、天候や光によって刻々と変わる色合いは圧巻です。

アフリカのパワースポット

ギザのピラミッド(エジプト)

ギザのピラミッド(エジプト)

クフ王が建設したこのギザの大ピラミッドはピラミッド建築の頂点とされ、最大規模を誇ります。隣接するスフィンクスともども世界有数のパワースポットとして知られながら、その建設目的には関してはいまだ多くが謎に包まれています。伝説によるとこのギザのピラミッドは、古来より、人類に霊的な恩恵や奇跡を起こすエネルギーをもたらす重要な場所であったと言われています。

ビクトリアの滝(ジンバブエ/ザンビア)

ビクトリアの滝(ジンバブエ/ザンビア)

ジンバブエ共和国とザンビア共和国の国境にあるこのビクトリアの滝は、アルゼンチンとブラジルにまたがるイグアスの滝、アメリカとカナダにまたがるナイアガラの滝と並ぶ、世界三大瀑布(ばくふ)のひとつ。ユネスコの世界遺産に登録されています。滝の水量が多くなる2月から5月にかけては、1分間に約5億リットルの水が落下し、巨大な水煙が舞い上がります。一方、滝の水量が少なくなる9月から1月までの時期は滝全体を見渡すことができ、時には滝壺まで見ることもできます。


今回ご紹介したパワースポットはいずれも、世界中から多くの人たちが訪れている折り紙付きの場所。実際にそれぞれのパワースポットを訪れた人の中には、「人生が変わるほどの体験だった」と言っている方も少なくないようです。癒しのパワーをもらえる場所もあれば、生きるパワーを与えられる場所もあります。どうぞ、ご自身の目的に則したパワースポットへ足を運び、人生をポジティブに変えてください!

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