誕生石について

誕生石

誕生石とは、12ヶ月それぞれにちなんで割り当てられた、いくつかのパワーストーン(鉱物)を指します。自分の生まれた誕生月のパワーストーンを身に着けたり携帯することによって、お守り代わりだったり開運を引き寄せる効果が得られたりと考えられています。今回紹介するのは、12ヶ月に分類されたいわゆる「誕生月石」ですが、365日の誕生日に割り当てられた「誕生日石」といった考え方も広く知られています。

そもそも、このパワーストーンを持つことで加護やご利益を得られるという考え方、いったいどのようにして始まったものなのでしょうか。実は起源に関して、一切の資料や文献は残っていません。占星術の中から派生したものとする説もありますが、その根拠は一切なく支持はされていません。また、旧約聖書の中に出てくる「12の貴石」がそれに相当するといった説も唱えられていますが、翻訳を経た書物によってその内容がバラバラのために、これも定説には成り得ていないのが実情です。現在12ヶ月に分類されている誕生月石は、1912年にアメリカ宝石商組合が定めたものを踏襲し、1952年にアメリカ宝石小売商組合を始めとする複数の団体によって改訂が加えられたものが基準として用いられています。そのため、世界的に見れば必ずしも統一されたものではなく、たとえば日本では3月にコーラル、5月にジェイドが加えられるといった違いが生じています。

パワーストーンという考え方

パワーストーン

日本では、こうった鉱物や宝石を「パワーストーン」と呼ぶことは、スピリチュアルの分野に限らずすでに一般にも定着しています。パワーストーンにはそれぞれに開運効果があり、誕生月と関係なくてもとにかく持っているだけでなにかしらのご利益を得られると考えられています。ヒーラーや占い師、スピリチュアルカウンセラーなどに限らず、一般の鉱物愛好家(ミネラルファン)にも浸透しています。もっとも、形としての明確な結果が科学的に証明されたわけではないので、個人的な信仰や意思の範囲内として、あるいはファッションのアイテムとしての要素に留まっているとも言えます。

なお、パワーストーン(Power Stone)という表記は和製英語であり、英語圏では通じません。外国人と話す、英語の書籍を読むときなどは、宝石全般を意味するジェムストーン(Gemstone)や鉱物としての結晶を示すクリスタル(Crystal)といった表記になっていることを知っておくと良いでしょう。

誕生石とその開運効果を知ろう

1月

ガーネット

日本では、柘榴石(ざくろいし)と呼ばれています。友愛のパワーストーンとしても知られ、友人や恋人との関係や絆を強くする効果を持っているとされています。特に遠距離恋愛中のカップル、単身赴任中の夫婦がお互いに持つことで、縁が保たれるのと浮気防止になるとされています。他にも、内なるパワーを高め、精神力アップを図るともされています。

2月

アメジスト

アメシストとも発音され、日本ではその色合いから紫水晶とも呼ばれています。紫色は元々高貴な人物が身に着ける色とされていることから、冷静沈着で落ち着きを与える効果、感情を冷静に保つ効果など、ひとつ上の大人な人物を形成するパワーストーンとして知られています。高い社会的レベルの人物との交流を生み出す、対人運アップの効果も知られています。

3月

アクアマリン

日本名では藍玉、あるいは水宝玉と呼ばれていますが、アクアマリンで呼称が浸透しています。その透き通った色調から、聡明といったパワーストーン言葉が充てられています。幸せな結婚やコミュニケーション力の上達、また切れてしまった縁の再生などの開運効果を持っていると考えられています。

コーラル

コーラルは珊瑚の訳語が示す通り、鉱物には分類されていませんが、3月のパワーストーンとして知られています。仏教においては、七宝のひとつに数えられるくらい、高価なアイテムだとされています。パワーストーンとして、不妊の解消や不老長寿、健康運アップ、体力や精力の回復などの効果があると言われています。

ブラッドストーン

カルセドニー(玉髄)の一種とされ、半透明の濃い緑色をしており、そこに赤い斑点があるものをブラッドストーンと言います。日本ではその英語名をそのままに、血石や血玉石、血玉髄などと呼ばれています。開運効果としては、まさに血が絡むものとして、低血圧の解消、妊娠中の安全、全体的に元気が欲しいなどがあります。また、不倫中の女性が持つと、望んだ結末に関係が向かうとされています。

4月

ダイヤモンド

高価な宝石とダイヤモンド!と言われるくらい、日本でもメジャーなパワーストーンとして知られています。和名では金剛石、まさに他のパワーストーンの上に立つような強さを感じられる名称です。結婚式でダイヤモンドの指輪を贈り合うのは、パワーストーン言葉が永遠の愛や絆、純潔といったものだから。精神的な強さ、逆境に耐え抜く力などの開運効果を与えてくれます。

クリスタルクォーツ

クォーツ(石英)の中でも特に無色透明なクリスタルクォーツ(水晶)が、4月のパワーストーンとして知られています。このクリスタルクォーツは、スピリチュアルの分野においては万能石とされ、あらゆる開運効果が期待出来るパワーストーンとして、なにか困ったときはまずクリスタルクォーツを持つ、とまで言われています。恋愛運、仕事運、開運、健康運、勝負運などの各運気のアップや、霊的なトラブルに見舞われてお守りが欲しいときなどに最適です。

5月

ジェイド

日本では、翡翠(ひすい)と呼ばれて親しまれているパワーストーンです。古代の中国では玉と呼ばれていて、金以上に価値のあるものとされてきました。このジェイドを持つことで、性格あるいは才能の殻を打ち破る自己改善が見込まれるとされています。特に内気な人が持っていると、性格が一変して幅広い人脈を形成するほどにオープンマインドな人物に変わるとされています。

エメラルド

アクアマリンと同じくベリル(緑柱石)の一種であり、深い緑色を帯びているものがエメラルドと呼ばれています。和名ではそのままに緑玉、翆玉と表記されています。解毒、浄化のパワーがあると信じられており、また夫が妻に持たせることで、その貞操を守るといった効果もあるとされています。さらには、持つ者のインスピレーション(直感力)に大きなパワーを与えるため、未来予知の力が身に着くともされています。

6月

ムーンストーン

文字通り、月のパワーを封じ込めたとして、女性に人気の高いパワーストーンです。月長石と日本では呼ばれており、見る角度によって変わる色合いに心を惹かれる人も多いと言います。月と女性には大きなつながりがあるとされるため、女子力(女性らしさ)を高めたい、魅力が欲しい、理想的な恋人を手に入れたいといった願望達成のパワーが見込まれています。また、旅の交通安全のお守りとしての効果もあるとされています。

アレキサンドライト

昼の太陽光の下で見ると青緑色のため、一見するとエメラルドと間違われるようです。しかし、夜間の照明の下で見ると赤色っぽく見える点が、エメラルドとの違いと言えるパワーストーンです。片想いの相手に自分の想いをテレパシーの如く送り込んで、相手の気持ちを自分に向けさせる効果があるとされています。また、恋人や夫婦がお互いに持つことで、相手の心変わりを防ぐといった効果もあるとされます。

パール

ネックレスを始めとした装飾品に用いられることでお馴染みのパール(真珠)。貝から取れる宝石の一種なので鉱物とは異なりますが、パワーストーンとして手に入りやすいこともあって非常に人気があります。プレッシャーに勝てる精神的な強さが手に入ったり、積極的な性格に変貌を遂げたりといった効果があると言われています。

7月

ルビー

紅玉として親しまれているパワーストーンです。ダイヤモンドに次ぐ硬度を持っていて、その効果もそれに沿ったものになっています。つまり、浮気をしない純愛を守ること、ひとつのことに向かう必至な情熱を持たせる、強い相手にもひるまない勇気、分け隔てなく接するホスピタリティーなどの効果がそれに当たります。また、女性が持つとセクシー度がアップするとか、恋愛に積極的になれるとかの効果もあると言われています。愛と成功を自分からつかみ取りたい人が持つと、どんな問題をも克服出来るとまで言われています。

カーネリアン

3月の誕生石であるブラッドストーンと同じくカルセドニー(玉髄)の一種とされ、網目模様がなくて赤色や橙色をしているものを指しています。紅玉髄とも呼ばれています。このパワーストーンの効果は、人間関係をアップしてくれるとされます。新しい人脈がどんどん広がっていき、そのすべてと良い関係が築けて、友情や協力関係が長く継続すると期待されます。また、人生の目標をなくし、精神的に落ち込んでいる人が持つと、急速に気力が湧いてきて行動的な人物になるとも言われます。

8月

ペリドット

和名では橄欖石(かんらんせき)となっていますが、パワーストーン愛好家の中でもペリドットで統一されているようです。身に着けた人に導きをもたらす効果があるとされています。つまり持つことで、人生の目標が出来たり、進路や目的が定まったり、前向きな性格に変わったり、漠然とした不安が解消されたりといった効果が期待されます。また、精神やオーラの安定を図るパワーストーンとも言われ、浄化作用があるとされています。

サードニクス

サードニクスはアゲート(瑪瑙:めのう)の一種で、茶色を帯びた赤色の中に、白色の縞模様があるのが特徴です。日本では、紅縞瑪瑙と呼ばれています。サードニクスの効果は、精神的な強さを高める、二人の絆や愛の気持ちを強めるなどになっています。また、復縁を願う人が持つことで、元恋人から連絡がきたり再会出来たりするとも言われています。

9月

サファイア

蒼玉との和名が付いたパワーストーンです。単にサファイアと言うと和名の通りに青色のものを指しますが、他にもイエローサファイアやホワイトサファイアなども一般的に知られています。興奮や激情を抑えて冷静さを取り戻す効果や、理性的な判断を促進する効果があるとされます。アレキサンドライトと同じく、恋人や夫婦がお互いに持つと絆が深まっていく効果があるともされます。

アイオライト

日本では、菫青石(きんせいせき)と呼ばれているアイオライト。名称が示す通り、青みを帯びた菫色をしており、一見するとサファイアに酷似していることからウォーターサファイアと呼ばれることもあります。人生の岐路に立ったときに持っておくと、冷静な判断や分析が出来て、心の迷いを断ち切って正しい道へと導かれるとされています。また、ヒーラーやスピリチュアルカウンセラーなどは、瞑想を行う際に身に着けたりブロックを身近に置いたりして、瞑想に入りやすくするパワーを得ています。

10月

ローズクォーツ

おそらく、日本で最も多くの人が所有しているであろうパワーストーンです。紅水晶やバラ水晶とも呼ばれ、パワーストーン専門店に限らず、お寺や神社の授与所でも「恋愛成就のご利益がある」として目にすることが出来るはずです。運命の相手との出会いを導く、幸せな交際や結婚を叶える、不倫愛を望む形で終息させる、別れた相手と復縁が叶う、年齢差や社会的格差のある恋愛が叶うなど、およそ恋愛絡みの願望成就全般に効果を発揮するとして人気を集めています。

オパール

和名は蛋白石と言いますが、オパールの呼び名でほぼ浸透しています。見る角度によって煌びやかに色合いが変わり、装飾品として人気の高いパワーストーンとなっています。停滞した、あるいは負けている現状を良い方向へと変える運気逆転のパワーを持っているとされています。不倫関係の恋愛をしている人が持てば、相手が自分を選んでくれる未来が訪れるでしょう。転職や独立起業を考えている人にとっても、最適のパワーストーンと言われています。

トルマリン

トルマリンの結晶を熱すると電気を帯びることから、和名は電気石となっています。調和や安定の効果を持つパワーストーンとして知られ、澱んだ場の空気を変える効果や家庭内や友人間のトラブル解消、収入が増えて生活が安定するなどの効果があると言われています。また、パソコンやスマートホンをよく使う人にとっては、お守りのパワーストーンとしても知られています。

11月

シトリン

クォーツ(石英)の中で、黄色味を帯びた水晶がシトリン(黄水晶)と呼ばれています。同じく11月の誕生石とされるトパーズと、非常に似ている外見をしています。円滑なコミュニケーションを助ける効果を持つ人に与えることから、人間関係のトラブル解消、社交性のアップ、引っ込み思案な性格を直して積極的な性格に変えるといった効果を持っているとされます。また、タイガーアイと同じく、金運アップ、財運アップ、商売の成功や財産を持つセレブとの玉の輿婚を叶えるといった願望達成のパワーも持っているとされています。

トパーズ

黄玉の和名通り、シトリンと外見がほぼ同じで、なかなか見分けが付かないとされるパワーストーンです。精神的な不安を解消し、情緒の安定を図る効果があるとして、イライラを鎮めたいときに持つとより効果が発揮されると言われています。心に余裕が出来ることで、周りを見る目が養われて、成功への道筋が見えたり、ライバルや敵対する相手の弱点が見えたりといった勝利者への効果もあるとされています。

12月

ラピスラズリ

日本ではその瑠璃色をした外見から、そのまま瑠璃として知られているパワーストーンです。人類が初めて装飾を施した鉱物として知られており、9月の誕生石として紹介するケースも見られます。身に着けた人は、崇高さや気高さのオーラを身にまとうこととなり、周囲の人に対して目に見えない威圧感を与えるとされています。絶対に負けられない場面、受験や資格試験で合格したいときなどにお守りとして持つことで、大きな効果を発揮すると言われています。決断力や実行力も身に着くことから、集団のリーダーが持つと必ず結果を手に出来るとされています。

ターコイズ

緑色や青色をしており、不透明な色を持ったパワーストーンです。トルコ石として、様々な装飾に用いられて日本では知られています。もっとも、トルコでは産出されていなくて、トルコ経由で日本に流れてきたことからこう呼ばれている説があります。パワーストーンとしての効果は、ストレスやイライラの解消、生活や精神の安定、出世や成功を叶えるといったものが挙げられます。また、自己表現が上手くなるといった効果もあることから、芸能活動をしている人や面接に臨む人が持つと大きな効果が発揮されると言われています。

タンザナイト

青色から紫色までの色調を持っている、エピドートやゾイサイトといった鉱物と似たような特徴を持っています。灰簾石と表記されますが、タンザナイトの名称で通っていると言って良いでしょう。こちらのパワーストーンもオパールと同じく、人生の転機や選択肢を前にしたとき、持っていることで成功への道筋を脳裡に描き出してくれる効果を持っているとされています。人から相談を受けるときに、このタンザナイトを身に着けておくとよく見えると言うヒーラーやスピリチュアルカウンセラーも多くいます。

ジルコン

風信子石(ひやしんすいし)という、なんとも風情のある和名を持っているパワーストーンです。橙色や茶褐色、緑色といったように幅広い色合いを持ち、装飾品としても人気を集めています。ジルコンは癒しの波動を持ったパワーストーンとして知られ、恋愛で傷ついた人、人間関係で疲れてしまった人、家族や友人と上手くいっていない人などが持つと、負の想念が浄化されて立ち直れると言われています。また、理想に追い付こうとする気持ちの後押しをしてくれる効果も持ち、頑張り次第では思わぬ火事場の馬鹿力が発揮されると言われています。

※ここで示した誕生月石は、必ずしも共通する考え方に基づくものではありません。


いかがでしたか。パワーストーンのアクセサリーを身に着けてみたい、でも種類が多くて迷ってしまうと感じていた方、あれこれ考えるよりもご自身の誕生月から選んでみるのもひとつの手ではないでしょうか。誕生月のパワーストーンを身に着けることで、より一層そのパワーや効果を得ることが出来ます。なお、自分の誕生月にパワーストーンが複数ある場合は、効果に左右されず第一印象(直感)でピンときたものを選んでも大丈夫です。今日からでも、開運人生をスタートさせてください。

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