満ちては欠け、欠けては満ちを繰り返す月のリズム。古来より変わらないこの一定の周期は、私たち人の心と身体、特に女性の心身に大きな影響を与えるリズムだと言われています。これは女性の生理の周期がおよそ28日であることと、月の満ち欠けのサイクルがおよそ29.5日であることから関連が考えられています。そもそも、私たち人間すべてに月の満ち欠けが影響を与えるというのは、7割が水で覆われた地球が月の引力によって満ちては引くのと同じように、私たちの身体の6割が水で出来ているといった事実に基づくので、月の影響を受けていてもなんら不思議なことではありません。今回はこの人の心身と密接に関係した月の満ち欠け、つまりムーンフェイズ(月の位相)ごとに人はいかに過ごすべきか、自然と調和したライフスタイルを得るための方法について紹介しましょう。

月の満ち欠け

前述の通り、月の1サイクルはおよそ29.5日となっています。ムーンフェイズ・ゼロ、つまり新月(朔とも言います)をスタートと考えて、満ちていく期間を上弦と言います。そしてムーンフェイズ・14、つまり満月(望とも言います)を経て再び欠けていく期間を下弦と言います。まずは、それぞれの期間中、全体的に見てどのように過ごせば良いのかを解説しましょう。

上弦の期間

新月から満月に至るまでのおよそ14日間は、いわゆる「吸収」の期間と言われています。つまりなにか行動を起こすよりも、計画を練ったり、知識や情報を集めたり、下準備をしたりに充てると良いとされます。身近な例で言うと、吸収するわけですからダイエットを始めるのには向かない期間になります。

下弦の期間

満月から再び新月に至るまでのおよそ14日間は、反対に「放出」や「発散」の期間と言われています。計画を実行に移す、新しい趣味を始めてみる、内に貯め込んだ不満を爆発させるなど、心身のデトックスに向いています。悪い習慣を断ち切る、悪縁を切るなども良いでしょう。自分と向き合い、新しい自分に生まれ変わる期間になります。

ムーンフェイズごとの過ごし方

次に、もっと細かくムーンフェイズごとにお勧めの過ごし方や適した行動、キーワードなどを紹介します。これで心身を整えて、自分をさらにワンランク上の状態へと持って行くと共に、開運をつかみ取ってください。

新月

新月

ムーンフェイズ・ゼロ、つまり地球からは月が見えない新月(ニュームーン)のときは、新しいことのスタートラインに立つことに向いています。要らないもの、古いものを手放して、新しいものを手に入れましょう。また、自分の内面に向き合うのに最適な日でもあります。
キーワード:始まり、直感、デトックス、浄化

三日月

三日月

クレッセント・ムーンと呼ばれるムーンフェイズ・2のときは、吸収する力が徐々に強まってくるのを感じられることでしょう。一気に応用編まで進めるのではなく、基礎をがっちりと固める期間になるでしょう。多少の忍耐を要しますが、着実な力が身に着いていきます。
キーワード:吸収、基礎、忍耐

半月(上弦)

半月(上弦)

弓張月とも呼ばれるハーフ・ムーンのときは、成長が加速される時期となります。基礎から一歩踏み出して、前へそして上へと成長を促進させることに向いています。他人とのコミュニケーションから、新しい発展も期待出来ます。良いところは、自分に取り入れて行くと良いでしょう。
キーワード:成長、決断、行動

十三夜月

十三夜月

ムーンフェイズ・12、豊穣月(ギバウス・ムーン)と呼ばれるこの時期は、満月の一歩手前ということで、物事が完成に近付いていることを実感出来るときになります。計画は大詰めといったところでしょう。ただし、最後の一歩につまずいて、精神的なイライラが出るときでもあるので注意が必要です。
キーワード:改善、分析、確認

満月

満月

月のパワーを最大限に受けられるフル・ムーンのとき、新月の日からスタートしたことに結果が示されます。望んだ通りの結果になるとは限りませんが、同時に問題点も見えてくるでしょう。月に引かれることで心が感情的かつ衝動的になりがちなので、判断力や客観性を欠くこともあり、少し不安定な状態になるかもしれません。しかし外へ向かうエネルギーに満ちているので、人と会ったり遠出したりはお勧めです。
キーワード:達成、吸収、統合、開花

種まき月

種まき月

ディセミネイティング・ムーンと呼ばれるムーンフェイズで、満月が日に日に欠けていく位相を示します。満月で目的の成就を迎えたものを、さらに大きく発展させるスタートとする時期です。文字通り種をまき、自分の得たものを広めていく、形として残していくことを考えましょう。
キーワード:結実、普及、還元、協調

半月(下弦)

半月(下弦)

ムーンフェイズ・21、下弦のハーフ・ムーンのこの時期は、再びの新月へ向けて浄化の力が高まっていくことになります。この時期はなにかを始める、あるいは活発に取り組むのではなく、過去を振り返って不要なものを整理するのに最適です。心が安定して、ゆったり過ごせるでしょう。
キーワード:整理、常識、葛藤、収穫

鎮静の月

鎮静の月

バルサミック・ムーンと呼ばれる新月の一歩手前、三日月が欠けていく最後の時期になります。1サイクルの終わりのフェイズであり、パワーが下降に向かうことになります。新しいスタートに向けて、より深く自分と向き合う時間を多く持つと良いでしょう。一気に物を手放すのに最適です。
キーワード:取捨選択、瞑想、鎮静、終焉、静寂

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