ハワイアン・スピリチュアル

ハワイと聞くと「バカンス」「常夏の島」といったイメージが思い浮かぶのではないでしょうか。一方でハワイは、とても神秘的な島でもあるのです。そこでハワイに伝わるスピリチュアルなスポットや言葉、伝説などについてご紹介しましょう。

ハワイのパワースポット

世界中には多数のパワースポットがありますが、ハワイには世界の中でも、多数のスポットが集まっているといわれています。そのようなハワイのパワースポットでは、ハワイの民がいまだに巡礼に訪れる神聖な地もあります。その代表的なハワイの聖地といわれる場所をみていきましょう。

ダイヤモンドヘッド

ダイヤモンドヘッド

ハワイのオアフ島にあるダイヤモンドヘッドは、まさにパワースポットと呼ばれる場所です。かつて火山だったダイヤモンドヘッドの中心部分には、クレーターができています。オアフ島は、会場に姿を現してから350万年もの歳月が流れています。ダイヤモンドヘッドの山頂のことをかつては「レーアヒ」と呼ばれており、レーは「額」、アヒは「マグロ」という意味で、かつて山頂から民が魚群を追ったことからこの名がついたといわれています。そして同時に、この山には神殿もあったといわれています。つまりダイヤモンドヘッドは、神殿があったと伝えられているほど、聖地であるとされているのです。

クアロア・ランチ

クアロア・ランチ

オアフ島には、島の中で最も神聖な場所があります。それがクアロア・ランチです。ここは、いってみれば広い牧場に過ぎないのですが、かつてカメハメハ3世の所有地だったと伝えられている聖地です。かつては、古代ハワイアンの王族のみしか入ることができなかったという説があります。当時の王族たちの中には、その神聖なる空気に気づいている者もおり、王族の子どもたちはこのエネルギー溢れるスポットで育てられたといわれています。また、かつては神官が罪人たちの罪を清めたほか、闘いの傷を癒した場であったとも伝えられています。

ハワイ伝わるスピリチュアルワード

こうしたパワースポットと称される神聖なる地ハワイには、さまざまなスピリチュアルワードがあります。中でも主要な言葉をみていきましょう。

アロハ

有名な「アロハ」とは、ハワイでは、「愛」「感謝」「祝福」「祈り」などの意味があり、いずれもポジティブな意味合いです。現代において、よくハワイ旅行などでハワイの空港に着くと、「アロハ」の言葉で迎えられますが、そのときには祝福や心からの愛という意味が込められるのでしょう。

またALOHAという言葉は、文字一つ一つに意味があるといわれています。それは、「A=親切、L=調和、O=思いやり、H=謙虚さ、A=忍耐」です。人に対していつも親切の心を持って接すれば調和を産み出し、さらに思いやりと謙虚さを欠かさないことも、良好な人間関係を構築するには重要です。そして、周りとの調和のためには忍耐することも必要だということ。これがアロハの深い意味となります。

マナ

マナとは、とても不思議な事柄を起こすという聖なる能力のことで、生きとし生けるものすべてが持つとされているものです。メラネシアの宗教にみられる言葉で、超自然な力を意味します。マナを説明するのはなかなかむずかしいところがあります。日本には近い「霊性」「スピリチュアルなエネルギー」などの言葉がありますが、必ずしもイコールではないためです。しかし、ハワイに住む人々にとって、マナは非常に大切な言葉・概念となっています。

ハワイでは、生きとし生けるものにはすべてマナが宿っていると考えられています。それは動物だけでなく、自然にも同じことがいえます。ハワイにあふれる大自然には、マナが宿っているといわれているのです。ハワイではマナを愛ともとらえられています。マナがあると、そこには心の通った、思いやりのある対人関係が築かれるとされています。そして人々がマナを増やせば増やすほど、どんどん幸せが宿るのです。マナの多い人は、「愛の溢れる人」という解釈になるでしょう。

このマナは、かつて古くからポリネシア地方に伝わるものであり、神秘的な超自然的な力ととらえられていました。そのマナが宿るのが自然であれば、そこには不思議な力があるとされ、宿るのが人間であれば、それは主要な役割を担う人間でした。このことから、古代のハワイなどにおいては、マナを手に入れることが何よりも目指されることでした。マナを手に入れることは今でいう出世であり、人間として重要なことだととらえられていたのです。

1800年代の学者は、マナは「死霊」にも含まれていると解釈しています。そもそも死霊が生きている人間に悪事を働くというのが一般的になっていますが、その働きが生じるのも、何よりマナが宿っているからだという説です。

ハワイのスピリチュアルな伝説

神聖なるエネルギーが立ち込め、さらにアロハの愛情あふれる精神を持ち、超自然の力がものにも自然にも人間にも宿るといわれるハワイ。スピリチュアルな伝説もたくさんあります。そのハワイの伝説を見ていきましょう。

キラウェア火山の火口には火の女神ペレが住んでいる

まずは、ハワイの神話で最も有名といわれているものです。ハワイ州の最大の島であるハワイ島には、キラウェア火山という火山があります。ハワイの島々の中で最も大きい「ビッグ・アイランド」という愛称で親しまれているハワイ島は、実はキラウェア火山の溶岩によって面積が拡大し続けているのです。

そしてこのキラウェア火山は、火山の女神であるペレが宿るといわれる神聖な場所でもあります。キラウェア火山から流れる溶岩流は、女神ペレの仕業だと信じられています。ペレは、女性の火の女神の姿で絵画に描かれることがあります。よく赤い花のレイを頭につけている絵画で描かれることが多いです。溶岩そのものがペレだということもあり、ひげのような形をした溶岩は「ペレの髪」、米粒大の形をしたものは、「ペレの涙」と称されます。

火山の噴火については、ペレの気性が激しいことや嫉妬深いことなどが表現されます。彼女の怒りに触れると火山が爆発するなどといわれていたのです。女神ペレは今でもハワイの人々の中で怖れられています。

ハワイの神々とフラの女神ラカ

ハワイは日本と同じように多神教ですから、火山の女神ペレ以外にもたくさんいます。例えば、大神カネ、戦いの神クー、海の神カナロア、豊穣の神ロノ、フラの女神ラカなどがいます。なかでも、フラダンスの起源といわれる、初めてこの世でフラを踊ったラカは、フラダンスの教室で祭壇が設けられているほど、人々の中に根付いています。ラカはフラの守護神であるだけでなく、その存在自体が、生命力があふれ、病気が回復する象徴であるともいわれています。ハワイの人々にとっては、善のエネルギーを持つ神としてとらえられているのです。


ハワイに伝わるスピリチュアルなスポットや言葉、伝説のうち、代表的なものを取り上げました。いずれもハワイの神秘的な一面を見ることができる情報といえます。しかし、まだまだハワイにはスピリチュアルなスポットや伝説が豊富にあります。ハワイ好きな人も、そうでない人も、ぜひハワイの常夏の海やバカンスといったことだけでなく、深くスピリチュアルな観点を持って見てみるとまた違ったハワイの魅力に気づけるのではないでしょうか。