あなたの願望を実現しやすくする方法 【後編】

あなたの願望を実現しやすくする方法、前編では願望を詳細に何度も実現したかのように思い浮かべること、愛する方々も幸せにしたいと考えること、誰もが応援したくなるような自分になること、そうなることへの準備を怠らないようにすることなどをご紹介しました。今回は具体的に実行する方法をご紹介しましょう。

願望実現までの人生プランを今日の行動に落とし込もう

願望は「いつかこうなりたいな」と思っているだけでは、日々のいそがしさに流されて叶わなくなってしまいます。もし宝くじのようなタナボタがあったとしても、願望のために充分に活かせず、最悪はだらしなく使い切ってしまうか、悪意のある他者にかすめ取られてしまうでしょう。

そうならないためには、まず人生の最終目標を決めます。大きな夢・特殊な夢でなくてかまいません。「リタイヤ後は夫婦仲よく、子どもや孫に囲まれて暮らしたい。経済的にもある程度ゆとりを持ち、たまには旅行できるようになりたい」で充分です。でも、それはきちんと貯蓄や住まいのローン返済などが計画的にできないと叶わない願望でしょう。だとしたら、何歳までにどのくらいの年収を得て、いつ結婚して、どのくらいの頭金をいつまでに貯めて、いつローンを組んで住宅を購入するか。子どもは何人ほしいのか、育てるまでにいくらかかるのか、住宅のリフォームなどはいつにするかなど、詳細に計画を練らなければ実現しません。

できればライフプランナーさんなどに相談して、専門的かつ客観的なアドバイスを受けながら作成しましょう。長期・中期・短期の目標はもちろん、短期目標から確実に達成するために、年単位、月単位、日にち単位にまで落とし込みます。起業して、会社を大企業に成長させたい、何かの分野でエキスパートになって高収入を得たいなど、実現できる確率が低いとされる大きな目標を持つ方は、とくに願望実現への情熱を強く持ち、念入りにプランニングしなければなりません。

「必ずなる」という決意がにぶらないように、「この時点で叶わないならあきらめよう」などの退路をつくらないことが大切です。結果的に方向転換を余儀なくされても、ひとつの道でがんばって来られた方は、方向転換をした時点でちゃんとべつの道が用意され、それまでの経験も生かせるでしょう。

プランはつねに確認し、おぼえてしまおう

つくったプランは視覚化し、持ち歩くことをおすすめします。ヒマさえあれば目視して確認するためです。そして、計画どおり行かなくなったら絶えず修正し、再びデイリー目標に落とし込みます。見直しがなければ、絵に描いた餅になってしまうからです。

習慣化はむずかしいかもしれません。しかし、それでも目的の確認をしなければ日々の暮らしに流されて、進むべき方向すらわからなくなります。このとき、テキストだけでなく叶えたい夢をイメージできる画像や動画、つまりビジュアルイメージも添えることが重要。人間はテキストだけでは印象が残りにくく、イメージも広がりにくいためです。

反対に目で見たイメージは心・魂に焼き付けることができます。できればPCやスマホの電池切れに備えてプリントアウトし、ポケットサイズに縮小したものをバックアップとして用意しましょう。

達成予定日など、内容をすべて記憶するぐらいまで、何度も読み込むことをおすすめします。そらんじることができるまで確認しましょう。就寝前には必ず、本日達成できたのか確認・修正し、予定より達成できたら、翌日分を修正します。修正がない場合も、覚え書き・日誌のようにその日のできごとや感じたことを入力していくと、あとから見たときに何かと参考になるので、ぜひお試しください。

あまりお部屋のムードやインテリアにこだわりがない方はプリントアウトしたものを家中に貼ることもおすすめです。それはイヤだと感じる方は将来住みたい土地やあこがれの住宅などの画像を額に入れて飾るなどしてみましょう。

不言実行より有言実行がよい

日本人はその国民性や独特の美学から、不言実行の方がつつましやかで美しいとか、かっこいいなどと思ってしまいがちです。しかし、不言実行では願望達成しなくても誰にもわからないので、意味がありません。有言することこそ、もっとも重要なのです。他者にコミットメント(公約・明言)してはじめて、絶対達成しなければという責任感が生まれます。

目標を自分だけで認識しているうちは、ただの予定であり、「予定は未定」です。口に出してはじめて公約になり、自分との約束に変わります。さまざまな場面で、「わたしは〇年〇月〇日までに△△△になる(する)」と周囲の方々に報告しましょう。退路が断たれ、最終目標に向かって進むしかなくなります。

とくにあこがれている、尊敬している先輩など、絶対裏切れない方にコミットすることで達成への責任感は強まるので、効果的です。少しこわいと思うかもしれませんが、コミットした結果、大好きな方から応援やはげましをもらえたら、モチベーションも上がります。コミットは口に出すことで、自分の外耳だけでなく、内耳にも伝わります。内耳を伝わって聞いたことは潜在意識・魂レベルに入りやすく、その点でもメリットがあります。 ですから、逆にひとの悪口は絶対言ってはいけません。潜在意識は主語を聞き分けないので、自分のことだと認識してしまい、精神的にどんどん悪い方向に行ってしまいます。「ひとを呪わば穴ふたつ」というのは、自分が発した呪いのことばが潜在意識に入ってしまうからでしょう。自虐の発言なども、もちろん入ってしまうので、くれぐれも注意しましょう。


あなたの願望を実現しやすくする方法を前後編にわたってご紹介しました。参考になれば幸いです。このとおりでなくてもよいので、これをご参考に自分がやりやすい方法にアレンジしてみてください。プランづくりや確認まではしたくないと思えば、毎日信じる何かに向けてお祈りをするとき、願望をできるだけ具体的に口に出して祈ることもよいでしょう。コミットメントとして、機会をとらえては、誰かに願望を語るようにするのもよいでしょう。ぜひあなたに合った方法を見付けて、夢を叶えていただきたいと思います。

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