夢イメージ

夜見る夢。不思議な情景が現れたり、あなた自身が不思議な体験をしたりと、さまざまなものがあり、実に面白いものです。また、予知夢や正夢など、未来予想となることもあります。今回は、そんな夢の神秘性について取り上げます。

パラレルワールドと夢

今、進んでいる世界とは異なる、「パラレルワールド」。並行して進行しているその世界は、もう一つの現実が存在するといわれます。よく、SF映画などで登場しますが、実際はそんな世界は存在しないし、架空の世界ではないかと思っている人も多いでしょう。しかし、スピリチュアルな世界では、パラレルワールドについて実在するのではないかというものを含めて、さまざまな見解があります。そんなパラレルワールドは、夢と深い関係があるといわれています。現に、夢の世界そのものがパラレルワールドなのではないかという意見もあるのです。

パラレルワールドとは?

「パラレル」とは「並行の」という意味。この私たちが生きる現実世界とは異なる次元に「並行する」世界。それがパラレルワールドです。パラレルワールドは、科学的に量子論などの分野で研究が進められています。この世の中には、別の宇宙が存在しており、並行していると考えられています。そのパラレルワールドでは、過去に歴史上起こり得なかったことが起こることで、私たちが住む世界とは別の様相を呈しているとうのです。例えば、プレートのひずみやさまざまな力関係から、かつての関東大地震は起こらなかったかもしれません。小さいできごとでいえば、自分の両親が結婚しなかったことで、自分が存在しなかった世界があるかもしれません。これらは、いずれも私たちにとって、パラレルワールドです。

パラレルワールドは夢に見ることがある

パラレルワールドは、今、この宇宙を生きている私たちが触れることのできるチャンスといえば、毎晩眠っている間に見る「夢」だといわれます。夢にはさまざまな解釈があり、それがパラレルワールドとは異なるという見解もあります。しかし、中には、夢じたい、自分が死んだり、人から殺されたり、怪物に追いかけ回されたり、憧れの芸能人と結婚生活を送っていたりと、現実ではありえないことが起こります。これもある意味、パラレルワールドだといえばそうなのかもしれません。

夢を見ているときは「霊界」もしくは「幽界」に行っている

人が眠っている最中というのは、霊界や幽界に一時的に行っているという見解もあります。私たち人間の正体は、本当は霊であり、この世に霊魂として肉体に宿っているというのはよく知られているお話です。そして、眠っている間に、霊的世界に一時的に戻ることで、故郷の癒しを得ているのだというのです。ちょうど、大学生が慣れない一人暮らしをはじめてしばらく経った後、久しぶりに実家に帰ったときに感じるような安堵感に似ています。確かに人間は眠っている間中、とても気持ちいい感じを覚えます。中には、眠るのが一番好きという人もいます。これは、おそらく生まれる前の霊であった頃の感覚が残っており、そのなつかしさや安堵感に安心感を覚えているのではないでしょうか。

なぜ人は眠るのか

ところで、この霊界や幽界に一時的に出かける睡眠の意味は、どこにあるのでしょうか。ある説によれば、霊界や幽界にもどり、霊的なエネルギーを補給しているといわれています。私たちは、生きる動物の一種として、エネルギーは食べ物で補給するものだと認識していますが、実際、人間を活かしているのは、霊的エネルギーだといわれています。もちろん、食べなければいずれ身体が滅びて死んでしまいますが、それ以上に、霊的なエネルギーが枯渇すると人は生命の危機に脅かされます。人は寝ないと死んでしまうようにです。

夢と霊界・幽界との関係

では、夢で見た光景は、霊界なのでしょうか。それは一概にそうとも言い切れないようです。夢は、生理的に人間の肉体がもたらすものからくるものともいわれるからです。しかし霊界に戻っているというのが真実であると仮定した場合、そこにあらわれるイメージや体験の中には、霊界からの情報が少なからず混じることがあるといわれています。また、人は眠っている間、霊界ではなく、幽体というものになり、幽界に存在するようになるという説もあります。よく幽体離脱というのを耳にします。これは、一時的に肉体から幽体が飛び出して、あの世に戻る現象のことをいいます。これと同じように、人間は毎晩、幽体離脱をして幽界へと戻っているといわれているのです。つまりは、夢で見た光景は、霊界や幽界そのものであるかどうかは判断がつかず、さまざまな情報が混ざっていることと考えられます。

なぜ夢は支離滅裂なのか

ところで、夢は往々にして支離滅裂です。私たち人間の脳は、その世界を理解できないのです。犬やサルの脳が、私たちから見て劣っている、つまり、やることなすこと限界があるように、人間にも高次の存在から見れば劣っており、限界があります。霊界や幽界で体験した内容は、人間の住む物質界では、人間の脳では理解することができないほど高度かつ複雑なのです。しかし、夢を見ている間は、なぜか私たちは違和感をそれほど覚えません。当たり前のように夢を見ているはずです。しかし、ひとたび目覚めた途端に、「何この夢?意味が分からない」となってしまうのです。

夢を見ている間に起こっていること

夢を見ている間、いったい何が起こっているのでしょうか。それは人間の頭では理解できないことですが、ある説では、例えば、人間が2時間眠った場合、霊界や幽界では20~30時間分の行為ができるといわれています。これはどういうことなのでしょうか。よく、うつらうつらしてハッと目覚めると、ものすごく長い時間眠っていたような感覚があります。これは、実際、人間界よりも長い間、いってみれば霊界への旅を続けていた結果といわれています。人間界では一瞬でも、霊界では1時間を過ごしたかもしれません。このようなことが起こるのは、霊界では思考スピードが全く異なるというところからくるもののようです。

予知夢と正夢について

ところで夢は、予知夢や正夢など、夢に見たことが現実的に起こることがあります。これにはどんな秘密があるのでしょうか。この予知夢は、眠っている間に、霊界や幽界で守護霊たちと交流し、その結果、未来を知っている守護霊たちから情報を得た結果だというのが一つの理由です。つまり、守護霊たちと霊的会話ややりとりを交わした結果、未来を先に知ることができたというわけです。一方、自身の能力から予知できたということもあります。眠っている間、人は霊的存在になっているわけで、肉体の中に納まっているときよりも高度な思考力が働きます。その中には、未来を予知できる能力も含まれるのです。そしてふと目覚めたときに、何やら夢に見たことが必要以上に気になることがあります。きっと、眠っている間に、重要なことは覚えていようとしているのでしょう。重要で危険度の高い予知夢は、自分の中で優先度の高い夢として認識されるものです。


夢そのものは神秘的でスピリチュアルなこと。そして眠っている間の人間が行っていることや、体験していることは、計り知れないものです。夢そのものをはっきり知ろうとすることが困難かもしれません。しかし、その予知夢など、実生活に活かせる方法はあります。ぜひ夢に親しんでみてはいかがでしょうか。

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