ドラゴンヘッドの宿命を活かす方法
あなたは普段、自分の宿命というものを感じたことはありますか。宿命を感じることは、あなたの人生にとって重要なことです。そこで今回は、西洋占星術で宿命を表す「ドラゴンヘッド」についてご紹介します。
ドラゴンヘッドとは
ドラゴンヘッドとは、西洋占星術において、家系にまつわるカルマを示しています。また、ある意味、木星と似た意味を持つともいわれています。このドラゴンヘッドは、思いのほか、あなたの人生に大きな影響を与えているといわれています。ドラゴンヘッドが位置するサインは、あなたの宿命や使命を示し、ドラゴンヘッドが位置するハウスは、そのサインの傾向が発揮される場所だといわれています。このドラゴンヘッドは今世の課題ですが、その反対側にあるドラゴンテイルは、過去生において慣れ親しんだ性質だといわれています。いってみればドラゴンテイルのことは課題ではなく、すでにクリアしていること。ここから、あなたはいかにドラゴンヘッドの方向へ人生を進むべきかが求められます。このことから、ある説では、ドラゴンテイルは若いうちに出てくるもので、ドラゴンヘッドは大人になるにつれて表に出てくるものだといわれています。
ドラゴンヘッドが幸運といわれる理由
ところで、ドラゴンヘッドは木星と似た意味があり、幸運を示す場場所ともいわれています。一方で、カルマという何やらむずかしい響きもあります。では、この両方、相容れない要素はどのように解釈すればいいのでしょうか。ある説に、ドラゴンヘッドは、その課題にチャレンジすると、幸運がめぐってくるということがあります。これがドラゴンテイルの慣れ親しんだところに逃げ込んでしまうと、何も起こりません。新しいことをチャレンジしようとする精神で、しかもドラゴンヘッドから与えられた使命をまっとうすることこそ、あなたに課せられた課題であり、幸運を得られるポイントといえるのです。
ドラゴンヘッドは惑星ではないのに影響力が高い
ドラゴンヘッドは、水星、火星、金星などと異なり、惑星ではありません。計算によって導き出された感受点です。これは、太陽と月の軌道が交差する点です。よって、西洋占星術では惑星のエネルギーのほうが重要視されることが多く、後回しになりがちです。ドラゴンヘッドは少し解釈が分かりにくいところもあるでしょう。しかし、インド占星術では、ドラゴンヘッドやドラゴンテイルは、他の惑星と同様に便宜的に惑星として扱っています。ドラゴンヘッドをラーフ、ドラゴンテイルをケートゥと呼ぶのです。それだけ、このドラゴンヘッドとドラゴンテイルは非常に重要であり、意外と自分の人生に大きくかかわっているといわれています。
ドラゴンヘッドの活用法
では、ドラゴンヘッドは、実際、自分の生活、人生においてどのように活かしていけばいいでしょうか。ドラゴンテイルという自分の持ち前のものばかりに安住していても、そこに新たな成長はなく、どんどん運気も低下していってしまいます。そこで、ドラゴンテイルから一時離れて、ドラゴンヘッドの事柄へと果敢にチャレンジしていくことがドラゴンヘッドを活用するポイントになります。
目指すべきジャンルが分かる
ドラゴンヘッドを活用する一つの方法として、自分が今、目指すべきジャンルが分かるということがあります。自分のドラゴンヘッドのサインやハウスを調べてみると、おそらく「こんな分野これまでかかわってこなかった」「自分とは関係のないジャンルだと思っていた」と思って、「当たっていない」とすら感じることがあるかもしれません。しかし、それこそドラゴンヘッドの正体のようなのです。実は、それほどあなたが目指すべきジャンルであり、チャレンジしていくことで大きな成長と見返りが得られる分野なのです。
やりたくない分野にあえて取り組むことで発展がある
もし、ドラゴンヘッドの事柄をやりたくない、他人事のように感じている場合、ドラゴンテイルのほうに甘んじている可能性があります。なぜなら、やりたくないということは、そのドラゴンヘッドの分野に挑戦していないということが考えられるからです。そこで、やりたくないドラゴンヘッドの分野にあえて取り組むことで、さらなる発展が望めるのです。もし、目の前のことに息詰まっていて、人生が停滞しているように感じるのであれば、ドラゴンヘッドの事柄から逃げている証拠かもしれません。
ドラゴンヘッドとハウスとの関係の例
では、ドラゴンヘッドがハウスに位置すると、どのような意味があるのでしょうか。いくつか例を挙げてみます。
ドラゴンヘッドが第1ハウスにあり、ドラゴンテイルが第7ハウスに在る場合、過去生では、自分のパートナーにエネルギーを注ぎ続けたと考えられます。そのために生きたのです。一方、今世では、その分、自分のためにエネルギーを注ぐことが求められています。人のためにエネルギーを注ぐこと、対人関係に力を入れることに慣れ親しんでいるかもしれませんが、そろそろ自分自身のことにエネルギーを向けて注力することが重要になってきます。
また、第2ハウスにドラゴンヘッドがあり、第8ハウスにドラゴンテイルがあったとします。第8ハウスは、遺産などの他者の財産を示し、パラサイトして生活していくことを指します。家族や夫などに金銭面で依存する生活には、慣れ親しんでいることでしょう。いつまでも親に金銭面で頼っているかもしれません。しかし、あなたの今世で成すべきことは、自らコツコツ稼ぐ、もしくは、自分で収入を得ることを追求することにあります。
ドラゴンヘッドが第9ハウスにあり、ドラゴンテイルが第3ハウスにあったとします。この場合、第9ハウスの示す高度な学問や思想などの社会で共有するための知識を追求することが求められる人生になります。海外にも関係しています。しかし、これまで第3ハウスの基礎知識などのちょっとした個人的に役立つ知識のほうが得意としてきたかもしれません。その点、もっと高度な知識を得る、もしくは、哲学的に生きることが求められるでしょう。
ドラゴンヘッドが、第10ハウスに在る場合、ドラゴンテイルは第4ハウスに在ることになります。ドラゴンテイルは、過去生ですでにやってきたことだといわれているため、家庭中心に生きていた人かもしれません。きっと家庭を重視した生き方を得意とするでしょう。一方、社会には、家庭より仕事や社会生活を重視する生き方のほうが得意という人もいます。今世では、第10ハウスの社会的成功にチャレンジしていくことが求められるのです。
このように、ドラゴンヘッドやドラゴンテイルは、意外にも人生にとって大きな意味があります。ドラゴンヘッドは土星と似たような作用があるといわれているため、少し厳しさを感じるかもしれません。しかし、ドラゴンヘッドは果敢に挑戦していくことが、あなたにとっての開運につながります。ぜひ惑星だけでなく、ドラゴンヘッドについても追及し、意識して生活してみてはいかがでしょうか。そして活用し、幸せと開運を手に入れましょう。