デジャヴイメージ

世の中には、神秘的な事象が多く起こります。特に目には見えない霊が引き起こす霊現象は、たびたび私たちを驚かせます。また、神秘的なことに思われるのにも関わらず、とくにスピリチュアルなものではないといわれることもあります。そのような現象の一つが「デジャヴ(既視感)」です。果たしてこのデジャヴは、どういうものなのでしょうか。また、そのデジャヴが起こる理由を探っていきましょう。

デジャヴとは

まずはデジャヴ(既視感)という現象について確認しておきましょう。一般的に、デジャヴとはまったく体験したことのないと思われる事柄が、過去に一度体験したことがある事柄として感じられることをいいます。例えば、旅先で初めて見る風景なのにも関わらず、「ここ、前に来て、こうして景色を眺めたことがあるような気がする」という感覚が起こることがあります。この不思議な感覚が、デジャヴです。

デジャヴの解釈

では、このデジャヴは、どのような意味があり、どのようなメカニズムで起こっているのでしょうか。科学的、心理的、スピリチュアルと、さまざまな解釈があります。主なものをみていきましょう。

すでに見たことのある夢である

心理学者などは、デジャヴについて、「過去に一度、眠っている間に見る夢で見た情景・体験した事柄なのではないか」と述べています。つまり、すでに夢の中で体験したことがあるという説です。

過去に見た絵画やドラマで疑似体験をした事柄である

過去に疑似体験をしたことがあるものを、デジャヴとして感じるという説もあります。誰でも多かれ少なかれ、さまざまな絵画や映画・ドラマ、演劇などを見る機会があるはずです。その中でも、特にリアルに想像し、その事象を疑似体験した経験があるものがあるはずです。例えば、絵画の中の人物が、食卓で、いっぱい器に盛られた果実を食べていたとします。すると、その絵画を見ているときに、自分もその食卓に座って果物を食べているイメージを実感として持つことがあります。より絵画を深く楽しむ人は、このようなリアルな体感をするでしょう。この過去に何らかの形で疑似体験したことが、あたかも自分自身のリアルな体験として記憶が呼び覚まされるのがデジャヴではないかというのです。

過去のさまざまな記憶が統合して起こっている

またある説には、さまざまな記憶が合わさることで起こっている現象だという説があります。ただ自分が体験した記憶だけでなく、想像の記憶、知識として得た記憶など、さまざまな記憶を総合したものが呼び覚まされているという説です。人の記憶は当てにならないといわれるように、できごと一つにしても、目で見た記憶だけでなく、あらゆる知識や情報で、そのできごとを補っています。デジャヴでは、一度も体験したことはないものの、過去に知識や情報、想像として得たあらゆるものが、目の前で起こっているできごとによって引き出されることで、あたかも体験したことのあるかのように感じられるというものです。

現象を見た記憶が届く速度が異なった場合に起こる

あるできごとを目の前にしたときに、人は瞬時に「動き、質感、香り、音」などあらゆる情報を得ます。例えば、駅で階段を下っていたら、前の人が転んだとします。その瞬間、その人の「動き」や「転ぶ音」は瞬時に認識するものの、その人の「表情」という情報は後から入ってきたとします。すると、その「表情」の情報が遅れて入って来たときに、「あ、この情景見たことある!」と感じることがあります。「表情」を見るのは初めてなのにも関わらず、「前の人が転んだこと」や「動き」や「転ぶ音」はすでに知っている情報です。このことから、「表情」という情報が後からやってきても、「あ、これ知ってる」と感じるというのです。

別の世界にいる自分の記憶である

デジャヴは「パラレルワールド」における記憶だという説です。パラレルワールドとは、今の生きている自分の世界とは別の次元に、もう一つ、微妙に異なる世界があるのではないかという考えに基づく世界のことです。現在進行形で、そのパラレルワールドは、我々が過ごしている世界と同時に進行しているのです。そして、そのパラレルワールドには、別の自分が生活しています。デジャヴは、この別の自分が体験したことであり、そのパラレルワールドの自分の記憶が何らかの形で、今の世界に生きている自分の記憶としてよみがえってきたという説です。

デジャヴが予知夢だった場合

デジャヴには、このようにさまざまな説があり、いまだにどれが本当なのか分かっていません。しかし、中には、デジャヴが起こったのは、予知夢で見たことがあるからという理由のこともあります。そこで「予知夢」についてもみていきましょう。

予知夢とは

予知夢とは、将来、現実に起こることの予測となる夢のことをいいます。予知夢は、とても鮮明で色鮮やかであり、起きたときに大きな不安が伴うという特徴があります。この予知夢には主に3つの種類があるといわれます。一つは、自分が実際に未来に行った後、自分が見たものをそのままイメージしたものです。また、直感や第六感として受け取った情報を、抽象化してイメージしたものもあります。さらに、他の誰かから、テレパシーによって受け取った情報をそのまま夢としてイメージしたものがあります。

知夢はシンクロニシティ(偶然の一致)であるという説も

予知夢は、シンクロニシティと深い関係があるといわれています。シンクロニシティとは、「共時性」、「偶然の一致」ともいわれるもので、二つ以上のできごとが、何らかのつながりのある意味を持って起こることをいいます。予知夢と予知したできごとは、シンクロニシティの関係にあるというのです。例えば、大地震が起こる夢を見た日の昼に、本当に地方で大地震が起こったというニュースが流れたとします。これは、予知夢で見た地震と、現実に起こった地震とが偶然の一致を起こしている点で、シンクロニシティの関係にあります。

予知夢を見るには?

危険なことも含めて、未来のことを教えてくれる予知夢は、人間にとってありがたいことです。多くの人が、予知夢を見たいと望んでいることでしょう。しかし、予知夢は、そう簡単に見ることができるものではありません。その予知夢を見るには、日頃から意識付けが必要だといわれています。そもそも、予知夢は、集合的無意識の中から映し出されたものだともいわれています。つまり、自分も潜在意識や無意識のレベルに、予知できる内容が潜んでいるかもしれないということです。そこで、人の深い意識の底にアクセスする「瞑想」は、予知夢を見るための準備として有効な手段といわれます。もしかしたら、すでに夢として見ている可能性もあります。その場合も踏まえて、毎日見た夢を書き留めておくのもいいでしょう。そこに隠されたメッセージを読み解くこともできます。こうした日々の「予知夢」への意識がけにより、予知夢を見ることができる可能性があります。

予知夢を見たらどうすればいいか

では、実際に予知夢を見たらどうすればいいのでしょうか。
そもそも夢には、いい夢と悪い夢があります。また、夢に見たことがそのまま起こる正夢のこともありますし、夢に見たこととは正反対のことが起こる逆夢のこともあります。また、予知夢かどうかは、その予知したことが現実に起こらなければ、予知夢とはいえません。実際、地震に関する予知夢を見た人の体験談によれば、すべてが当たるわけではないといいます。何度も地震の夢を見た中で、一週間以内に実際に各地で地震が起こったのは、80%の確率だったといいます。予知夢の一つが的中したからといって、それが予知夢と決めつけるのはまだ早いことがわかります。また、予知夢は、現実で起こることがそのまま具象化されているとは限りません。それが予知夢だとは、解釈に慣れていないとむずかしいことがあるのです。まずは夢日記を付けて、それが何を意味しているのか、何の警告メッセージなのかを意識してみるのが大切ではないでしょうか。


デジャヴはスピリチュアルな解釈や、科学的な解釈などさまざまな説があります。いずれもどれが正しいとははっきり定義づけられていません。また、デジャヴに関連して、予知夢についても興味を持って意識に留めておきたいものです。夢日記をつけて、予知夢に関する分析力を鍛えていってもいいでしょう。