投影

あなたは、目の前で起こっている事象のことをどのように認識していますか?自分に関係していることには興味を持つものの、自分とは関係ないと思っていることに対しては、何も考えないし、何もしない、放置しているという人もいるではないでしょうか。いわゆる他人事という扱いです。しかし、スピリチュアルの世界では、「投影の法則」があるといわれており、もはや当たり前になっています。すべてのできごとは自分の精神世界の投影だという法則です。いったいどういうことなのか、詳しくみていきましょう。

投影の法則とは

投影の法則とは、この世の法則です。投影とは、ものの姿を何かの面に映すことをいいます。ちょうど鏡のようなものです。実は、自分の意識や思考、心が人生で起こるあらゆる現実の側面に、投影、つまり映し出されているというのです。意識・思考・心は人によって異なりますし、自分の中でも日によって、時間によっても異なります。朝起きたときに元気いっぱいで外の空を眺めたときに青い空に感動を覚えるでしょう。まるで祝福されているかのように思えるからです。一方、朝起きたときに寝不足で疲れが取れないとき、青い空を眺めても、あの空の下、出かけて行くのが億劫に感じ、周りの人が元気に見えてますますぐったりしてしまう。こんなときは、同じ青い空でもまったく感じ方が異なります。投影の法則は、自分のその時々の意識や思考、心の状態がそのまま映し出されているのです。それは、自分のフィルターが世界を作り出しているというと分かりやすいでしょう。

投影の法則の活用ポイント

この投影の法則を活用するために、まずポイントになるのが、自分の意識が世界に投影されているということは、自分の思っていること、潜在意識がどんどん実現化されてしまうということです。

それは、アファメーション(自己宣言)のしくみにも通じるところがあります。アファメーションとは、自分にある言葉を宣言することで、自分の潜在意識を変えていく方法です。例えば、お金持ちになりたいという人は、「私はどんどんお金持ちに近づいている」とアファメーションを行っていると、実際にお金持ちになることができます。しかし、そこで「お金持ちになりたい」「貧乏になりたくない」などと宣言してしまうと、「お金持ちになりたいということは、今お金持ちではないイメージ」「貧乏のイメージ」が思い浮かんでしまいます。そうなると、貧乏のイメージが定着してしまい、いつまでたってもお金持ちになることができないのです。これは、人間の脳が、否定形を理解できず、すべてその言葉の通りにイメージしてしまうということがあるからです。もちろん、よく考えれば「貧乏になりたくない」といえば、貧乏を否定していることは誰にでも分かります。しかし、いったんは「貧乏」をイメージしてしまうことは、避けられないのです。

これを投影の法則に当てはめてみると、自分の意識・無意識の世界が外界に投影されるのですから、叶っていないことも意識・無意識の中に持つことで、それはいずれ外界に投影されることになります。よく、「自分は○○だから」「そんなことできっこない」などとネガティブな思いを持っている人がいますが、それではもったいないのです。むしろ、「自分はすでに○○だ」「すでに○○になっている」「○○に近づいている」と唱えることで、それが実現しやすくなるのです。そしていつか必ず実現するでしょう。

明確にイメージする

この投影の法則を自分の人生やビジネスに生かしていくためには、なりたい自分を明確にイメージすることがポイントといわれています。投影の法則は、自分の精神世界がそのまま現実界に現れるということですから、あなたの精神世界の通りになります。投影されるものは、その意識が明確であればあるほど、如実に実現することになります。そして、人は意識をしっかりと刷り込むためには、明確に、ありありとイメージすることがポイントになるのです。あなたが実現したいものを願うのではなく、すでにあなたが描いた理想的な状態になった結果をありありとイメージするのです。そうすることで、強固なイメージがあなたの潜在意識に刷り込まれていき、実現する確率が高くなります。これは、恋愛、結婚、ビジネス、人間関係、スキルアップなどあらゆることに応用することができるでしょう。

投影の法則の具体的な活用法

ではこれらを踏まえると、投影の法則はどのように活用できるでしょうか。人間関係を例に挙げてみましょう。よく、嫌な人が目の前に現れると、「あの人、本当に嫌だな」と遠ざけたくなる気持ちが起こることがあります。しかし、それは、投影の法則からすれば、あなた自身をうつす鏡であるということになります。つまり、その相手の嫌な部分は、あなた自身の嫌な部分そのものなのです。あなたが目をそらしている、あなたの嫌な部分が、浮き彫りになっているだけなのです。

そういわれると、ドキッとすることはありませんか?あの嫌いな相手にも親近感がわいてくるかもしれません。そして、自分の嫌なところが分かれば、改善することができますし、相手とも仲良くなれる可能性もでてきます。相手は自分の悪いところを投影しているのに過ぎないため、特に嫌う理由がなくなるからです。

人間関係をよくするコツは自分の心を変えること

また、投影の法則を理解すると、人間関係をうまく行かせる方法が分かってきます。なぜなら、人間関係を良くするには、自分の心を変えればいいだけだからです。例えば、相手からあまりよくない対応を取られた場合、自分が相手に対してよくない対応をしているということです。その場合、相手に対して不満を言うのではなく、自分の心を変えて、相手に対してよい行動を取りましょう。そうすれば、相手は自分に対してよい行動を取ってくれるでしょう。

本心が投影される

しかし一点、注意しなければならないことがあります。それは、投影の法則を正しく理解していないことがあることです。投影の法則では、相手の態度が自分の態度の鏡であると伝えました。しかし、自分の思いに気づいていないことがあることです。例えば、自分が妻で、夫に料理を作ってあげたとします。しかし夫は、その料理を「美味しくない」と言ったのです。自分では美味しいと思っているのにも関わらず、夫はその料理を否定したのです。なぜでしょうか。実はこれも投影の法則なのです。夫の反応は、あなたの心を映し出しただけなのです。つまり、あなたは本心では、「美味しくない」と思っているのです。自分で美味しいと思ったのは、自分で自分をだましている、つまり嘘をついているのです。本当に美味しいと感じるものは、誰が食べても美味しいと感じるものです。しかし、本心では「それほど美味しくない」と思っているものは、誰もが「それほど美味しくない」と思うものです。それは当たり前のことなのです。そしてそれがこの世の法則なのです。 あなたの潜在意識の中のことが如実に実現します。それが投影の法則です。

自分の好きなところ・嫌いなところを見つける手段になる

ところで、投影の法則は人間関係をよくすることにも活用できますが、実は自分自身の好きなところ、嫌いなところを見つける手段としても使うことができます。先ほど、他人の嫌いなところが見つかったら、それが自分で自分の嫌いなところと同じと述べました。それが投影の法則ですが、もう一つあります。それは、相手の好きだと思うところも、自分の好きなところだということです。例えば、相手の人に優しいところが好きだと感じた場合、自分にも優しいという長所があり、その長所を好きだと思っているということです。よく、自分にはいいところが一つもないと発言する人は多いです。しかし、他人に対しては評価が高いことがあります。その場合、その他人を良く評価している部分が、自分自身の長所でもあるのです。自分で自分のことがよく分からないという場合に、自己発見として投影の法則は活用できます。

投影の法則を活用して自己成長する

これまで見てきた通り、投影の法則は、自分を成長させることができます。相手の嫌いなところが現れた場合、それは自分の嫌なところに気づくチャンスです。それは同時に、あなた自身を成長させられるチャンスでもあります。まずは相手に感謝しましょう。気づかせてくれたからです。そしてその後、自分でアファメーションを行って、自分自身の悪いところを直しましょう。例えば、スーパーのレジで、レジを打つ店員さんに、ものを乱暴に扱われてしまったとします。それは、あなたがものを乱暴に扱うところがあるということです。普通ならレジの店員さんに怒りをぶつけるところですが、そこであなたは感謝の気持ちを相手に持つことができますます。もちろん心の中でかまいません。その後、自分に対するアファメーションを作って唱えましょう。例えば「私は相手の大事なものを大切に、大切に扱います」などです。そうすれば、今後は、あなた自身、他人の大事なものを乱暴に扱うことはなくなるはずです。こうして自分を成長させるのに、投影の法則は存分に活用できるのです。


投影の法則は、この世の法則の一つです。これを正しく理解すれば、あなたは自分を成長させ、人間関係がよくなり、もっと幸せになっていくことができます。ぜひ、その都度起こる一つ一つのできごとを意識して過ごしましょう。