ホラリー占星術とは

ホラリー占星術イメージ

ホラリー占星術とは、西洋占星術の一つです。しかし、ホラリー占星術は、誕生日から読み解くものではありません。むしろ誕生日は不要の西洋占星術といってもいいでしょう。ホラリー占星術はある質問を元にチャート(ホロスコープ)を作成し、それを解読していく占星術です。例えば、「なくした鍵はどこにあるのですか?」などの質問です。こうした質問に対して、チャートを立てることで、その事象を占うのです。

ホラリーは、英語で書くと「horary」となります。horaryは「時間の」という意味で、ホラリー占星術は「その時の占星術」「その瞬間の占星術」という意味になります。つまり、生まれたときのネイタルチャートとは別のもので、主にその占う瞬間のチャートを出して、それを元に占っていくことになります。

ホラリー占星術は、「卜占」のカテゴリに入ります。一般的な占いは、「命・卜・相」の3つが主流になっています。命とは、いわゆる誕生日で性格や人生の傾向、運命の人など生まれ持ったものを占うものです。卜は、タロットカードのように、その場で占うことに意味があり、近い未来を占うものです。そして相は、手相や人相、風水、姓名診断など、見た目から判断する占いです。これらの3つのうち、ホラリー占星術は卜に該当するのです。タロット占いと同じ種類ですね。

西洋占星術には、ホラリー占星術のほかに、ネイタルがあります。ネイタルは、自分が生まれた瞬間のチャートを元に、人生の傾向や一年の運勢などを占うものです。同じ西洋占星術ではありますが、こちらは命の占いに相当します。

ホラリー占星術が占える時期

ホラリー占星術が占える時期は、卜の占いのため、近い未来を得意とします。具体的には、2~3か月先のことから、1年先のことまで占うことができます。場合によっては、3年先まで占えるという説もあります。

ホラリー占星術とタロットの違い

ホラリー占星術とタロットは同じ卜の占いであるため、似ているように思えます。しかし、ホラリー占星術とタロットは、占い方法はまったく異なります。大きな違いの一つが、ホラリー占星術では、「いつ」という答えを明確に出すことができる点です。例えば、「なくした鍵はいつ見つかりますか?」という問いに対して、「およそ3日後でしょう」という回答がでてきます。

ホラリー占星術の占い方

では、早速、実際にホラリー占星術はどのように占われるのか、その手順をみていきましょう。

まず、質問に対して、チャートを立てます。例えば「今付き合っている彼とは、将来結婚できるのか、できるとすればいつ頃できるのか?」という質問がやってきたとします。

そこでまず行うのは、ハウスを選ぶことです。チャートの中に区切られた12個のハウスは、それぞれ意味があります。ハウスはホラリーでは分野を示します。例えば、第1ハウスは質問者自身、第2ハウスは所有物やお金などを示します。第7ハウスはパートナー、第10ハウスは仕事や勉強、第12ハウスは秘密です。質問ごとに、どのハウスが関係しているのかを見定めます。

そして質問の内容に出てくる登場人物や物の力関係を探っていきます。それは、チャートの中にある天体です。今回の質問で、どの天体を使うのかを決めます。そしてハウスの強弱や星座の性質、アスペクトなどあらゆることから判断していきます。

ホラリー占星術で占えること

ところで、このホラリー占星術ではどのようなことが占えるのでしょうか。基本的に、ネイタルチャートからは読み取れないことが占えます。

例えば、「今付き合っている彼とは今後うまくいくのか」「旅行先で無事に、安全に過ごせるか」「あの仕事のプロジェクトはうまくいくのか」「なくしたカギはどこにあるのか」といったものです。主に近未来のできごとに関する質問に、「はい」か「いいえ」で答えられるのが、ホラリー占星術の強みです。

このように、ホラリー占星術では、直近のことで、うまくいってほしいと思っていることを知ることができるのです。そして、今現在起こっている問題はどうすれば解決するのか、その解決の糸口と答えを手に入れられるというのが、ホラリー占星術活用の醍醐味といえるでしょう。

ホラリー占星術では占いにくいこと

一方、ホラリー占星術では占いにくいこともあります。それは、漠然とした質問と、「はい」「いいえ」では答えにくい質問です。

例えば、このような質問の答えは、ホラリー占星術だと導き出しにくいとされます。「将来、どんな彼氏ができますか?」「私はお金持ちと結婚できますか?」これは、漠然としすぎていますし、ネイタルチャートで読み解くのに適している質問です。もしホラリー占星術で占ってもらう場合には、きちんとホラリーに適した質問をするようにしましょう。

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