ハッピーフードで体の中から開運しよう

近年、健康ブームのせいか、体にいい食品・食事がつきつぎとクローズアップされています。誰だって健康で美しくありたいですから、この現象は当然かもしれません。体にいいものを知ることも大切ですが、「どんなものが魂にいいか」を知ることも大切。 「でも、魂にいい食品や食事法なんてあるの? 」 そんな疑問を持つ方もいらっしゃるでしょう。心理学者ユングは人間の意識・精神の根底に、集合的無意識=魂の世界があると説きました。メンタル面の健康は魂に直結すると、わたしは考えています。「メンタルを健康に保つことは魂を浄化すること」。今回は、魂に直結するメンタルを健康に保つ食品や食事法をご紹介します。

不健全な食生活はメンタルに悪影響を及ぼす

近年、うつ病は栄誉状態との相関関係があるという研究結果が相次いで発表されていることをご存知でしょうか。バランスのいい食事がうつ病を改善するという報告が増えているのです。

脂質、砂糖、精製された穀類(白米や小麦粉)、添加物の多い加工肉(ハムやソーセージ類)、砂糖由来の甘いソフトドリンクなどを避け、野菜、果物、全粒穀物(全粒粉や玄米)、たんぱく質(赤身肉、魚、たまご、大豆や大豆製品)、ナッツ、オリーブオイルなどを適量摂取することで、うつが改善したというオーストラリアの大学の報告が世界から注目されています。精製度の低い穀類(全粒穀物や、麦飯、胚芽米など)、肉・魚・大豆と大豆製品などのたんぱく質、野菜・海藻・きのこ・芋類などのビタミンやミネラルが豊富で腸内環境を整える食材、乳酸菌などの腸内環境を改善する菌類などをうつ病患者に推奨し、成果を上げている病院もあります。

また、血糖値が不安定な状態、つまり血糖値が急上昇・急降下する低血糖症・糖尿病などがうつ病などの精神疾患を招くという報告もあります。血糖値を安定させる食事と言えば、いわゆる低糖質・低GI食品が挙げられますが、果物や芋類以外は、上記と同じようなラインナップです。

いずれも非常に体にいい食品ばかり。体の健康にいい食品は心の健康にもいい食品であることがおわかりいただけたことと思います。 健康にいい和食を記憶する上で便利な合言葉がつくられました。それは「まごわ(は)やさしい」です。

  • 「ま」 大豆と大豆食品を代表とする豆類。
  • 「ご」 ごま。ナッツ類もここに入ります。
  • 「わ」 わかめ、すなわち海藻類。
  • 「や」 野菜。
  • 「さ」 魚類。
  • 「し」 椎茸などのきのこ。
  • 「い」 芋などの根菜。こんにゃくもここに入ります。

最後の芋に関しては、こんにゃく以外は炭水化物なので、食べるときはごはんやパンなどの量は調節する必要があります。また、ナッツ類もカロリー的に食べすぎないように心がける必要がありますが、基本的にはどれもたくさん摂って差し支えない食品でしょう。「まごわやさしい」という言葉で基調とすべき食品を記憶にとどめ、日々の食事に取り入れることで、かなり心身にいい食生活が実現できます。そして、食べる順番も守ることで、さらにヘルシーになります。健康的な「食べ順」として推奨されているのが、野菜→たんぱく質→炭水化物の順番です。最初にコース料理の前菜のように野菜サラダや野菜の煮物などを食べます。

つぎにたんぱく質。肉・魚・たまごなどを食べ、最後にごはんやパンを食べる。この順番を守ることで、ごはんなどの主食に多い糖質の吸収を緩やかにし、血糖値が安定的になります。食事は和食の定食スタイルがもっとも上記を実現しやすく、おすすめです。反対に麺類・丼ものなどで食事を済ませることは危険。大量の炭水化物=糖質をいきなり摂取するスタイルになるからです。味付けも濃い目になりがちで、定食スタイルより炭水化物の分量も多くなります。これらは週に2・3回程度に抑えるほうがいいでしょう。

そして、味付けを薄めにすることも大切です。砂糖は自然界には存在しないもの。塩も大むかしは非常に高価な貴重なもので、たくさん使うことができないものでした。砂糖と塩、砂糖と塩を含む調味料を多く使う食生活は、人間にとって不自然なもの・適さないものと言えるでしょう。調味料は控えめにし、薄味に慣れるようにするのが賢明です。塩分の摂り過ぎは高血圧の原因となり、また白砂糖は「マイルドドラッグ」と呼ばれるほどの中毒性を持ち、精神を不安定にする危険性が指摘されています。スイーツは魅力的ではありますが、頻繁に食べない、大量に食べないことが望ましいのです。

また、当然ながら、食品添加物を避けることも大切。現在使用が許可されている食品添加物の中にも、グレーゾーンにあるものが多いと言われています。食事はできるだけできあいのものを摂取せず、手づくりにこだわりましょう。おやすみの日に、野菜のお惣菜中心に、つくりおきをすることで、日常の食の安全を守ることが可能になります。心身にいい=魂にいい。まさに健康的な食品はハッピーフードです。

風水的にいい食事

風水においても、手づくりの料理は幸せを呼ぶと言われています。手づくりにはつくり手の真心がこもり、気がこめられているからです。反対にファクトリーメイドの食品はそうした効果が薄いとされています。食品添加物の危険性を含め、できるだけ摂らないようにしましょう。食材としてはやはり野菜・根菜、果物にパワーがあります。太陽や月の光を浴び、大地の恵みに育まれるため、太陽・月、大地のパワーが満載です。中でも旬のものは、そのシーズンを元気に過ごすのに必要なパワーを秘めています。積極的に取り入れましょう。大地のパワーと言えば、発芽した芽や茎であるスプラウトもおすすめ。あなたの人間的な成長を促してくれることでしょう。

その年のラッキーカラーの食材も開運食と言えます。年に関係なく、金運上昇のためにはたまごなどの黄色い食材、中でも柑橘類は邪気も払うので、とても効果的です。しかし、新種のオレンジなど、大き目で非常に糖質が高いものもありますので、その場合は1日に半分くらい、ダイエット中の方や、健康上の理由から糖質を制限している方は1/4程度をめやすに食べることをおすすめします。

恋愛運を上げるピンク・赤、仕事運を上げる緑、健康運を上げる白・緑など、あなたが強化したい運にいい色の食材を取り入れましょう。しかし、人工的に色を付けたものより、できるだけナチュラルなものを選ぶようにしてください。

その年の吉方で採れた・生産された食材を食べるのもいいでしょう。自宅から吉方にあたる地方で採れたものも、いまはネットなどでかんたんにお取り寄せ可能です。干支にちなんだ食品も幸せを招きます。ねすみ年ならミッキーマウスなどのキャラクターがモチーフのお菓子、丑年なら牛肉、寅年なら「とらや」の羊羹というように自由に発想して購入するのも楽しいものです。

お給料日後などに一流の食品を購入する、少し敷居の高いレストランやファイブスタークラスのホテルのレストランなどでお食事をすることも運気を上げる方法のひとつ。有名デパートや高級スーパーで少し高級な食材を購入してみましょう。「食材くらいは買えても、ファイブスターホテルでお食事は無理」なんて心配はご無用。高級ホテルでもランチビュッフェやフロント階にあるラウンジであれば、若い方でも手が届きます。一流の集う場所にはいい気が流れています。そんな空間の中で緊張感を持っておしゃれをし、美食を味わうことは、成功者の生活の一端を体験すること。

そうした体験は今後のステップアップにつながります。リーズナブルな気取らない居酒屋や、チェーン店・カフェもいいですが、いい気を体にいれるためには、たまには多少の出費を覚悟するべきです。ラッキーフードを取り入れ、体の中から開運してみる。それが心身に栄養を与え、魂を浄化する方法であることを覚えておいてください。

感謝して楽しく食べれば、心・魂にも栄養となる

世界中で、きょう食べるものを心配しなくていいひとは全世界の人口の1/3しかいません。それほど世界中に満足に食べられない方が存在しています。一方で、先進国では食料の廃棄率が問題化。毎日大量の食べ物が捨てられています。このことは人類が抱えている大問題と言えるでしょう。「分け合えば足りる。奪い合えば足りない」という言葉を、わたしたちは重く受け止めなければなりません。食事は命をいただく行為。植物であっても命です。それなのにランチタイムにおいては、ネットや動画を眺めながら食事をする職場、テレビをみながら食事をすることが日常化してしまっている家庭が少なくありません。できれば、いただく命に感謝して、食事に集中するようにしましょう。ひとりでたくさん噛んでゆっくりと味わう、もしくは家族や友人と楽しく語らいながら味わうことをおすすめします。そのとき、誰かの悪口や愚痴が出ることもあるでしょう。そんなときはあなたが楽しい話題に会話の舵を切るのです。

悪口や愚痴をこぼすとき、口は汚れています。その汚れを体内に取り込むことになることは避けましょう。しかし、わたしたちは弱い人間ですから、そんなときもあります。うっかり愚痴や悪口を言ってしまったときにいい方法をお教えしましょう。会話の最後をポジティブにしめくくるのです。「でも、〇〇さんて、いいとこもあるからね、わたし、そこは尊敬してるんだ」「愚痴っちゃったけど、この山場を越えれば後はラクだから、みんなでがんばろうね」などとフォローします。

名付けて「ヒップアップ会話術」。会話のおしりを上げることで、チャラにするのです。人間の脳は結論がもっとも印象付くそうなので、心理的にもプラスの効果が期待できます。ぜひ実践してみてください。「感謝していただく、楽しくいただく食事は栄養になり、そうでない食事はぜい肉になる」という教えもあります。感謝して、楽しく食べることも魂にいい食事をするコツと言えるでしょう。


魂を浄化する、体の中から開運する食品、食事・食事法についてご紹介させていただきました。いそがしい現代人は、つい、すぐ食べられるものに頼ってしまい、健全な食生活とは程遠いジャンクフードを口にしてしまうこともありがちです。しかし、わたしたちの体・精神状態は、日々食べるものでつくられます。できる限りいい食事を摂り、体・心をいい状態に整え、清らかな魂を維持できるように心がけたいものです。思いもしなかったパンデミック騒動を経験し、免疫力の高い体づくりも大きな課題となっています。このコラムを読んでいただいたことをきっかけに、体と心に免疫力を付け、魂を浄化するような食生活の実現に取り組んでいただけることを願ってやみません。

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