1年間開運確定? 天界からのお告げ~縁起のいい夢

夢には、高次の世界や無意識領域からのメッセージが隠されています。中でも初夢は、1年間の運勢を暗示する特別な意味があるのです。そこで今回は、数ある中から厳選した縁起のいい初夢を5つ紹介。ほかにも「一富士二鷹三茄子」の由縁や、悪い夢を見たときの対処法を解説します。さらに、日本で古くから行われている縁起のいい夢を見る習わしもお伝えするので、最後までご覧ください。

夢占いの歴史から見る初夢とは

夢占いは日本のみならず世界各国で信仰されており、紀元前8世紀にはすでに夢占い師が存在したといわれています。日本では平安時代に「夢解き」が流行。初夢は初詣同様に新年のゲンを担ぐものとされ、天界からのメッセージと考えられていました。夢解きの風習は現代でも色濃く残り、普段スピリチュアルに関心がなくても初夢は特別と感じる人は多いようです。

初夢の定義

現代の概念では、元日から2日にかけて見る夢を初夢と呼びます。古くは太陽の運行二十四節気の暦をもとに、春が始まる「立春の朝」に見る夢を指していました。1872年に暦が太陽暦に変わり、初夢は大晦日にみる夢という概念に変わります。しかし、大晦日に寝ずに年を越す風習や。1月2日が事始めの吉日という思想から、初夢の定義は「元日から2日にかけて見る夢」もしくは、その年の最初に見た夢となったのです。

一富士二鷹三茄子とは?

縁起のいい初夢といえば、「一富士(いちふじ)、二鷹(にたか)、三茄子(さんなすび)」。これは江戸時代に吉夢の順位を表した言葉です。 日本最高峰の美しい富士山の「富士」は語呂合わせで「無事」を表し、困難を乗り越え達成するという天界のお告げです。さらに末広がりの形から繁栄を表します。 悠々と空高く飛ぶ鷹は自由の象徴。獲物を捕らえる鋭い爪で運を掴むとされています。祈願が成就するという高次からのメッセージなのです。 茄子は「成す」と掛けています。さらに江戸時代高級野菜だったため、財を成す吉夢。金運上昇・子孫繁栄の意味があるのです。

四扇、五煙草、六座頭

実は、「一富士、二鷹、三茄子」で終わりません。じつは「四扇、五煙草、六座頭」と続くのです。扇は末広がりで子孫繁栄・商売繁盛、煙草は煙が空へ上がるため運気上昇、琵琶を弾く盲目の僧を指す座頭は、毛がないが「怪我ない」に掛かっており、無病息災・家内安全のお告げといわれています。

縁起のいい初夢①|【黄金の蛇】高次の象徴

【天界からのお告げ】最強の幸運が得られる

富と財を手にする強運の吉夢。蛇はスピリチュアルで生命力と幸運を表す神の遣いとされています。そして、黄金は神仏の象徴。つまり、高次元の崇高で偉大なパワーに守られていることを表し、物事が順調に進む最強の吉夢なのです。さらに、黄金の蛇が天に昇る夢は、財を成す予兆。ギャンブルの高額当選といった一時的な収入ではなく、功を成して地位と名誉が手に入る幸運を表します。 金運のみならず子宝や良縁に恵まれて夢が実現になるため、まさに天界からのボーナスといえるでしょう。

縁起のいい初夢②|【白い動物】神仏の遣いの象徴

【天界からのお告げ】チャンスを掴める

白は高次の存在を表す色。白い動物は神仏に仕えるものの象徴で、初夢に現れるとその年に幸運が訪れる予兆です。例えば白い猫や白いフクロウはチャンスの到来、白い狼は恋愛運上昇、白鳥は再生のシンボルとされています。特に白いイルカは夢がかなう大吉夢。また、初夢に白い人影が現れたら、それは高次の存在かもしれません。神仏が現れたら幸運を掴む前兆、妖精は潜在能力が引き出される暗示、天使なら家庭運や対人運上昇のメッセージです。

縁起のいい初夢③|【水晶玉】神秘的パワーの象徴

【天界からのお告げ】魂が浄化される

水晶玉は宇宙の波動や無限のエネルギーといった神秘的パワーの象徴。そして、透明なものは心や魂の浄化を表します。初夢で丸く美しい水晶玉を見たら想像以上の成功を導くとされています。邪念を消し去り優れた直感を授かれる意味があるほかに、自分を客観的に分析できているというメッセージでもあるのです。水晶玉の透明度が高く美しいほど研ぎ澄まされた直感を手に入れられるでしょう。そして、直感に導かれるように新たな意欲がわいてきます。

縁起のいい初夢④|【赤ん坊】満たされる愛の象徴

【天界からのお告げ】新たな成長の芽が出る

スピリチュアルにおいて赤ん坊は愛の象徴であり、高い幸福感や純粋無垢な心を表します。初夢で赤ん坊が現れたら、新たな可能性や成長の芽が出る吉夢。男の子の赤ん坊は仕事運の上昇を表します。昇進や事業の成功によって裕福な生活が手に入るでしょう。女の子の赤ん坊の場合は愛情運が高まっている証拠。交際相手と良好な恋愛ができる暗示。また、家庭円満や幸せな結婚、人間関係の修復が期待できます。双子の赤ん坊は才能の開花を表します。年内に新たな挑戦をすると運が掴めるでしょう。

縁起のいい初夢⑤|【馬】魂レベルを上げる存在

【天界からのお告げ】願望が成就する

初夢に大きい馬が現れたら、栄誉や名声が勝ち取れて願望が成就するというお告げです。馬は古来より人間や荷物を運ぶ動物の代表格ですが、物質的なもののみならず精神エネルギーも運び受け取ると考えられています。そして、受け取った精神エネルギーを高める役目を担っているため、馬の夢を見ると魂レベルが上がります。つまり、魂レベルが上がると、良い気が舞い込みやすくなり仕事や学業で成果を得られるのです。つらい現状を打破できたり、高い目標を難なく達成できるなど、積み重ねた努力が報われるでしょう。また、ペガサスや白馬といった高次に近い馬の夢は大吉夢で、さらに大きな福を授かれます。

縁起のいい初夢を見る方法

「七福神の回文」とは、室町時代の通俗辞書「運歩色葉集」に記述がある初夢の言い伝え。 正月2日に宝船に乗った七福神の絵を枕の下に忍ばせて「永き世の 遠の眠りの みな目ざめ 波乗り船の 音のよきかな(なかきよの とをのねふりの みなめざめ なみのりふねの をとのよきかな)」と3回唱えて寝ると良い夢が見られるといわれています。回文書き記した折り紙を帆掛け船の形に折って枕の下に置いて寝ても同じ効力があるようです。

悪夢を見たときの対処法

回文を川へ流す

七福神の回文を行って悪い夢を見てしまった場合は、その船の絵もしくは船を型取った折り紙を川に流しましょう。水は邪気を払うパワーがあるため、川に流すことで縁起を立て直したといわれています。

バクに食べてもらう

バクとは熊の風貌をして牛の尻尾を持ち、象の鼻とサイの目、トラの脚をもった中国に伝わる幻の動物で、人の夢を食べて生きるといわれています。初夢が悪い夢だった場合、「ゆうべの夢は獏にあげます」と3回唱えましょう。するとその悪夢を二度と見なくなるといわれています。なお、古来中国では、悪夢を見たらバクの絵や「バク」と書いた紙を枕の下に敷いて食べてもらう風習があったようです。


たかが初夢と軽く見る人もいるでしょうが、夢占いは伝統あるまじない一つなのです。縁起の良い初夢のほかに印象に残る夢をみたら、それは天界からのお告げかもしれません。感性を研ぎ澄まして一年の運を掴みましょう。

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