インドに伝わる最強マントラ「ガヤトリーマントラ」とは？
過去と未来の過渡期と言われるこの時代。「自分の未来が見えない……」という不安を抱えている人も多いのではないでしょうか。そんな時、ぜひ唱えて欲しいのがインドに伝わる最強マントラ「ガヤトリーマントラ」です。
マントラとは、祈りや瞑想の時に唱える聖なる言葉、ご真言
ヨガブームの到来とともに、日本にもインドの古代文化に触れる機会が身近になってきました。「オーム」や「シャンティ」という言葉を聞いたことがある人も多いのではないでしょうか。実はこの「オーム（AUM）」や「シャンティ」というのは、マントラの一つです。マントラというのは、「真実の言葉」「真理を表す秘密の言葉」という意味を持っており、古代インドの文学や哲学、宗教などの分野で使用されていたサンスクリット語で書かれています。
最高峰と言われる、ガヤトリーマントラとは？
ガヤトリーマントラは、インドの太陽神サヴィトリへの賛歌です。その神聖なパワーは非 常に強いとされており、以前はきちんと修行している者以外、唱えることを禁止されていたほどだったそうです。
悩みや苦しみの暗闇から、光の方向へ抜け出したい時に唱えると効果絶大
ガヤトリーマントラには、「自分の思考に太陽神サヴィトリが影響を与えてくれるように」という祈りが込められています。また、過去に犯した罪を癒してくれる力があるとされています。自分自身の内側に神聖なエネルギーと叡智を宿し、闇から抜け出し光の方向へ進むよう導いてくれるのがこのガヤトリーマントラなのです。
マントラは、音の波動に力が宿ります
サンスクリット語には、その音の波動に特別な力があるとされています。マントラを唱えることによって特別な力を持つ波動が生まれ、良い影響が生まれるわけですから、できる限りサンスクリット語の発音で唱えることが重要になります。私が師からこのマントラを教えていただいた時には、正確な発音で唱えるためにも「アルファベットで書いてあるものを読む練習をした方が良い」と教わりました。
ガヤトリーマントラ
ではいよいよ、そのガヤトリーマントラの登場です。一応下記にはイメージを掴んでいただくために、カタカナで発音を書いておきました。
OM（オーム）
BHUR BHUVA SVAHA（ブール ブワッ スワハー）
TAT SAVITUR VARENYM（タット サヴィトゥール ヴァレーンニャム）
BHARGO DEVASYA DHEEMAHI（バルゴー デーヴァッシャ ディーマヒー）
DHIYO YO NAH PRACHODAYAT（ディヨー ヨー・ナッ プラチョーダヤート）
なにやら呪文のような感じがしますよね？そうです、マントラとはつまりは呪文です。ちなみに上の文章を日本語で訳すとこうなります。
オーム（宇宙の始まりの音・創造主への祈り）
物質界、心の世界、因果の世界に満ち満ちている
至高たる、サヴィトリの、実在を讃えます。
究極の精神の輝き、聖なる真理を、深く瞑想いたします。
かの叡智によって、我らに光があたえられ、絶対の真理を悟ることができますように。
本当は１０８回
本当の修行では、マントラ は１０８回唱えます。それを毎日毎日休まず繰り返すのですが、「１０８回なんて、毎日唱えられない！」という人の方が圧倒的に多いはず。でも、大丈夫ですよ。音楽を聴き流すだけでも違います。
本当に効果はあるの？
これは筆者の経験談になりますが、人生で一番不安を感じていた頃に、毎日ガヤトリーマ ントラを唱えたり音楽を流したりしていました。そのおかげか本当に困った時には必ず助 けがあって、一番しんどかった時期を乗り越えることができました。今思えば、その頃からまるで導かれたように自分自身の天職へと進む方向へ舵を切り始め、今実際にその仕事をしている自分がいます。私以外にもネット上には「音楽を聴き流しているだけで怒りの感情が湧かなくなった」や、「不思議と良いことが続いている」などの感想を見つけることができました。
昨今はコロナの影響もあり、また社会的な情勢不安の中、自分の人生に光を見出せなくなってしまった人もおられるのではないでしょうか。 人生の中には「できることは全てやったけれど、これ以上はどうしようもない」という時 があります。また、不安や悲観から、これからどの方向性を目指せば良いのかが分からなくなってしまうこともありますよね。ガヤトリーマントラは、そんな時にこそ唱えて欲しいマントラなのです。暗闇から抜け出せなくなった時、ぜひ試してみてください。音楽を聴きながら毎日数分間瞑想をするだけでも、効果はあるようです。YouTubeなどにも様々な音源がアップされていますから、お気に入りのガヤトリーマントラを選んで通勤や仕事部屋、寝室などで聴き流してみてはいかがでしょうか。きっと、進むべき道が浮かび上がってくると思います。
