実在する可能性はあるの?世間を震撼させた都市伝説5選

どの時代にも、オカルト要素を含む伝承は存在します。中でも現代発祥の都市伝説は、真実が曖昧でどこかリアリティがあるため惹きつけられる人は少なくありません。今回は、世間を震撼させた都市伝説を5つ取り上げて、スピリチュアルの観点から実在する可能性を解説します。 その信憑性を確かめてみましょう。

都市伝説の傾向

不動明王は、憤怒の形相と炎に包まれた姿が特徴の不動尊です。形相は慈悲を表し、炎は煩悩を払い、邪悪な存在から救い出してくれます。

都市伝説は古くから伝わる伝承と比較すると、あいまいな点が多く根拠がないためエンターテインメントとして楽しまれています。21世紀以前は、雑誌やテレビを通して特定の情報を得ていました。しかし、近年ではSNSを中心に多ジャンルの都市伝説が発信されている傾向があります。 SNS掲示板発祥の「きさらぎ駅」や「異世界エレベーター」などが挙げられるように、内容もまたデジタルで現代的なものへと変化しています。非現実的な伝説がある一方で、スピリチュアル観点から見ると信憑性がある話も多く存在するのです。

都市伝説①口裂け女

都市伝説を語る上で欠かせないのが「口裂け女」です。作り話という噂もありますが、スピリチュアル的に見ると一概に作り話とは言えない理由があります。

伝説の発祥

「口裂け女」1979~1985年頃に全国的に広まった都市伝説です。発祥は岐阜県で、農作業をしていたおばあさんが庭で、口が耳元まで裂けた女がいるのを見たのが始まりとされています。当時はバラエティ番組でも多く取り上げられ、一部地域では口裂け女の噂により集団登下校をする学校があったなど社会現象となりました。口裂け女の特徴は、長い黒髪と口元を隠す大きなマスクです。夕方から夜の時間帯に出没して「私、キレイ?」と訊ねてきます。そして「キレイ」と答えると、「これでも?」とマスクを外して追いかけてくるという内容です。

女性の怨念は強力

ある一説には、子どもが夜道を歩くのは危険なため、早く帰宅するよう作った怪談話とされています。しかし、江戸時代にも口裂け女と似た「濡れ女」という妖怪が存在していたのです。江戸時代に出版された絵本読本「絵本小夜時雨」の中に、濡れ女が記されています。男性が一人歩いていると雨に濡れた女性がいたので傘に入れるために声をかけたところ、その女性の口は耳元まで裂けていたという話です。濡れ女を筆頭に雪女やお岩さんなど、女性の幽霊や妖怪の怪談話は数多くあるように、古くから女性の怨念は強力なものとされてきました。口裂け女も同様に、事故や不慮の死を遂げた未成仏の念が霊に姿を変えて現れた可能性が十分に考えられるでしょう。

都市伝説②さとるくん

さとるくんは未来予知の能力がある男の子の霊で、公衆電話を使用して呼び出す都市伝説です。

伝説の発祥

さとる君は2000年代前半に広まった都市伝説です。さとるくんは未来予知の力を持つ少年で「すべてを悟る」ことから「さとるくん」と呼ばれています。さとるくんを呼ぶには公衆電話を使用します。10円玉を入れて公衆電話から自分のスマートフォンに電話をして呼び寄せます。その後スマートフォンの電源を切ると24時間以内に悟君から電話がかかってくるという都市伝説です。

電磁波は霊体と結合しやすい

さとるくんは言わば「こっくりさん」と同類の交霊術です。使う道具は違っていても、霊を引き寄せやすい道具や条件が揃うと交霊できる可能性は十分にあり得るでしょう。さとる君の場合は公衆電話とスマートフォンを使用します。電話の電磁波は霊体と結合しやすいほかに、恐怖心や不安感などの負の感情は霊体の周波数と合うのです。恐怖心と電話という二つの条件が揃っているため霊を呼び出すことは不可能ではありません。

都市伝説③トイレの花子さん

花子さんは女子トイレに現れる女の子の霊です。多くの小学生を恐怖に陥れた都市伝説と言えるでしょう。

伝説の発祥

トイレの花子さんは1980~1990年代に話題となった都市伝説で、現代の若い世代の認知度も高いです。発祥は諸説ありますが、1950年頃に岩手県の小学校から広まったとされています。便器から白い手が現れたり、呼ぶと声が聞こえたりと地域によって内容が異なるものの、3階3番目の女子トイレに現れる点は共通しています。

トイレは「水辺」であり「陰」

霊は渇きを感じているため水を欲するので水辺に溜まります。室内においてトイレは「水」を意味するため、霊が集まりやすい環境なのです。さらに「水」は陰陽道において「陰」の属性に含まれます。陰と不浄霊はつながりやすいことからも、トイレという場所は霊現象が起こりやすいと言えるでしょう。また、「3」はキリスト教では神聖な数字とされるようにスピリチュアル性の高い数字です。そのため呪術や交霊術においても3回周ったり3回唱えたりするケースが多いのです。トイレの花子さんも交霊術の一種として、霊を呼びやすい条件が揃っていると言えるのです。

都市伝説④飽きた

「飽きた」とは、異次元に行く方法の都市伝説です。簡単なので信憑性があまりないと感じる人は多いかもしれません。

伝説の発祥

「飽きた」は異世界へ行く方法として、2000年代にSNSから発信された都市伝説と言われています。5㎝の正方形の紙に六芒星を書き、六芒星の中心に「飽きた」と赤ペンで書く方法です。そして、就寝時にその紙を枕の下に置いて眠り、翌日に紙がなくなっていたら異世界へリープできたことになります。日常に飽きた人が異世界で新しい人生を生きるための手段です。

六芒星の強力な魔力

「飽きた」で記される六芒星は、ソロモンの指輪やシュメール文明など様々な場所で見られる図形です。六芒星は強力な魔力を宿し、霊的エネルギーを引き出す効力があります。上向きの正三角形は霊界・受動的原理を表し、下向きの正三角形は現実世界・物質・能動的原理を意味します。つまり、六芒星の中心は二つのエネルギーが交わる、現実世界と異世界への入り口ともいえます。六芒星は多くの呪術に使われており、中には呪いや交霊術にも使われることがあります。突然異世界へ行ける可能性は低いかもしれません。しかし、強い念とイメージを持つことで六芒星の効力とリンクしてワープできるかもしれません。

都市伝説⑤リンフォン

アンティークショップで購入した立体パズル「リンフォン」によって起こった都市伝説です。

伝説の発祥

リンフォンは2006年にインターネット掲示板に書き込まれた都市伝説です。アンティークショップで買った立体パズル「リンフォン」を購入したことから始まります。リンフォンは正十二面体の形状を変えると熊、鷹、魚に変形するパズルで、解くたびに様々な怪奇現象が起こり始めたという内容です。携帯電話に何度も着信がきたり、人の声が聞こえたため最終的には捨てたようです。

イエス・キリストの呪詛

投稿者が霊力者に聞いたところ、このパズル呪われておりパズルを解く度に封印が解放される仕組みになっていたようです。そして「RINFONE(リンフォン)」は地獄を意味する「INFERNO」を意味していたと解釈しています。さらに、「魚」は「イエス・キリスト」の象徴なのでイエスキリスト(魚)を狙う、熊や鷹(敵)を呪ったパズルだったと考察しています。アンティークショップには以前の持ち主の念がこもっています。多くの人の手に渡るほど霊的エネルギーが強まるため、霊感の強い人や感性が鋭い人はその影響を受けやすいでしょう。リサイクル品や骨董品はお清めをしてから使うように心がけましょう。


都市伝説は単なる作り話であるケースもありますが、実在した可能性の話も存在します。突拍子もない話であっても、内容を紐解いてスピリチュアル観点で考察すると信憑性が増すでしょう。

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