考えすぎないことが一番!?空亡期の過ごし方

空亡というのは、誰しもが12年に一度は迎えることになる2年間のことを指し、その時期は運勢上の「冬の時期」と言われています。開運や運勢に興味のある方なら、一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。ですが、あまりにも恐れ過ぎて過敏になるのは、心身の健康に良くありません。今回は誰しもが経験する空亡期の過ごし方について、特徴別にお話ししていきましょう。

空亡とは

空亡は東洋の占術で凶運期とされる2年間のことで、12年に一度必ず巡ってきます。占術の違いによって、天中殺や大殺界などとも呼ばれています。戌亥、子丑、寅卯、辰巳、午未、申酉の全部で6つがあり、空亡期に入ると今まで起きていなかったことが起きたり、その人の背負っているカルマや業が人生上に現れる期間だとも言われています。天が見方をしてくれない時期として恐れられており、実際この時期に今まで順調だった状況が急激に悪化したり、非常にツラいことが起きて精神的にまいってしまったという人は多いのです。

では、なぜそうなるのでしょうか。

そもそも空亡とは、天の気である十干と地の気である十二支の組み合わせから生まれるものです。これらを1つずつ組み合わせていけば、当然十二支のうちの2つが余ることになります。甲と子から始まる巡りでは、甲子・乙丑・丙寅・丁卯・戊辰・己巳・庚午・辛羊・壬申・癸酉、結果として戌亥が余ることになります。

この余り物にされてしまった2つの「支」を「空亡」と呼びます。ご自身が生まれた日の干支から、自分がどの空亡期間に属しているのかがわかります。空亡期が巡ってくると「空亡に入る」と言われます。通常はセットになっているはずの「天の気」がつかずに余ってしまった「二支」なわけですから、天が見方をしてくれないというのも納得できます。

こういったことから、非常に不安定な時期だと言われているのです。ですから、人生上重大な決断は避けておいた方が良いと言われているのです。

空亡期間に陥りやすい、運勢を悪化させてしまう行動

この時期に入ると、今までとは違う変化が起きることから現状に対する不安感が増えてしまうことが良くあります。そのため、環境を変えようとしたり転職を試みたり、独立や企業をしようと思い立つことが良くあるのです。ですが、この期間に大きな変化を起こすのは、絶対にオススメしません。

空亡期に入ると想像していなかったことが起きることがよくあります。新しいことを始めたとしても急激な変化によって力を注ぐことが十分にできず、予定以上に時間や出費が必要になり続けられなくなるということはよく聞きます。また、転職先を探したとしても、途中から結局後悔するような流れになりやすいです。一番良いのは、この2年間は修行だと思って環境を変えずに耐えること。2年間が過ぎると徐々に運気は開けてくるので、その時期になってから行動に移すよう準備期間にすることです。

ですが、空亡に入ってしまっている人というのは、現状から逃れようと焦って行動を起こしがちです。企業や独立・転職などにしても、なぜだか「どうしても今動きたい!!」という焦る気持ちが高まってしまうのが特徴なのです。あと2年我慢してくださいと伝えても、「2年も待っていたら、チャンスを逃してしまう!」と、なかなかアドバイスを聞き入れられない人が多かったりもします。

確かにこの2年間は辛い出来事や大変なことが起きやすいのですが、永遠に続くということは決してなく、必ず抜け出せます。これを理解し、今は待つ時期なのだと割り切って耐えることができるかどうか。真冬の時期はどんなに頑張っても結果が出なかったり、本来の調子が出せないスランプに陥るのですが、そういう時こそ次の開運期への用意をする期間。それができるかどうかが、これからの未来を大きく左右することになります。空亡期というのは、自分磨きの2年間なのだと考えることが一番なのです。

ではこれから、それぞれの空亡の特徴と、その時期におすすめの過ごし方(自分磨き)をご紹介しましょう。

子丑空亡

子丑空亡の人は、本来は自分の力で人生を切り開いていける非常にパワフルな運勢の持ち主です。物事を開拓していく使命を持って生まれているため「社長運」とも言われていますよ。目上運がないので若い頃は親や目上の人から苦労をかけられることも多いのですが、その分、自分が年をとってくると部下や後輩など目下の人間に恵まれていくことになります。そのため、晩年に大きな成功を掴むことになるのが特徴です。

空亡期に入ると、今までは順調だった人間関係が悪化したり、自分がやりたいと思うことができなくなったりと、苦しい思いをすることになるでしょう。どんなにもがいても、どうすることもできないような状況に陥りやすく、若い頃に苦労を経験していなければ非常に大きな精神的ダメージを受ける可能性があります。

物事がスムーズに進まず感情的にも不安手になりやすいのですが、この時期はとにかく、謙虚に過ごすことが大切です。また、年下や後輩には普段以上に優しく接するよう心がけましょう。それが子丑空亡期の過ごし方であり、そして自分磨きでもあります。焦りからくるエネルギーを別の方向へ集中させて、次に訪れる開運期の準備をしましょう。

寅卯空亡

寅卯空亡の人は目標に向かってまっすぐに進む力を持っており、早い時期から母元から離れて自分の道を歩き始める人が多いです。人当たりは良いのですが我が強いので、人間関係でトラブルを抱えやすいのですが、助けの手を差し伸べてくれる人が必ず出てくるのがこの運勢の特徴。孤独には弱いので、安心できる環境に身を置くことで目標を実現させる本来のパワフルな力を発揮することができますよ。受け継いだものを発展させるという力を持って生まれています。

空亡期に入ると、不安や衝動から普段はしないような言動を取ってしまいやすくなります。それが思わぬ成功につながることも稀にあるのですが、ほとんどの場合は後悔する結果になるでしょう。人間関係や家族とのトラブルも起こりやすく、自分の価値観だけで突き進んできてしまった人は、ここで様々な思いを経験する可能性があります。

変化が起こることで不安や孤独を抱えてしまうのですが、だからこそ分かることもあります。新しいことを始めたいと思っても、この2年間はグッと我慢して、ただ起こる変化に対して一つ一つ丁寧に対応していくことが空亡期の過ごし方であり、そして自分磨きです。ストレスがたまらないように、鬱憤を良い形で発散できる方法を見つけておきましょう。

辰巳空亡

辰巳空亡の人は、非常に現実的な価値観や考えを持っていて、そしてなんといっても個性的です。人とは違う鋭い感覚も手伝って、財やチャンスを引き寄せる力は超強力。組織社会では本来の実力が発揮されづらいのですが、人間関係には恵まれますよ。フリーランスや個人で活動することができれば、より一層才能は際立つでしょう。家系的な部分が弱く、家族から「はみ出た存在」になることも多いのですが、だからこそ自分の世界観を大切に築いていくことができるようになります。

空亡期に入ると、自分の思った通りに物事を動かしたいのにそれができないことから、メンタルが不安定になりやすいです。その葛藤やフラストレーションからイライラして、言動に出てしまうこともあるでしょう。これまで周囲の人達へ感謝の気持ちを示せていなかった人は、急に状況が悪くなってしまうかもしれません。

今まで通りにいかないことが出てきてしまい、極度に自信を無くしてしまいがちですが、これはチャンスでもあります。これまでの成功は周囲の力があったからこそだと理解し、前進しようとするよりも、感謝の気持ちを持って丁寧な関係を作り直していくことが自分磨きになります。この時期に自分らしく生きていける環境を整えておくと良いでしょう。

午未空亡

午未空亡の人は、家業を受け継ぐ運勢を持って生まれており、両親や祖父母との繋がりが非常に強く人生に出てきます。また、学校の先生や目上の人から可愛がられるのが特徴。一般の人よりも高い目線を持っているため上から目線になりがちですが、どんな時も冷静ですし頭は確かに良いです。情熱的ではあるものの、それを外には出さないので堅物に見えがちですが、実は非常に繊細さんです。ですが本気でやろうと決めたことであれば、どんなことでも必ず成功させることができるパワフルな人。

空亡期に入ると、今までになかったほどに忙しくなったり、動き回らなければならなくなって、体力的にも精神的にも疲れが溜まりやすくなります。運勢上の変化への対応は慣れているので衝撃はそんなにないものの、忙しさからくる体力精神力の消耗は厄介です。普段から身体や精神を鍛えていない人にとっては、非常にしんどい期間になる可能性があります。

午未空亡は心の中に大きな孤独を持っているものの、それを知的好奇心で埋めようとしてしまう傾向があります。ですが、家族や身近な人との触れ合いを大切にするように意識できれば、それが自分磨きになっていきますよ。こういった時期にこそ、普段距離ができがちな家族との時間も大切にするよう意識しましょう。

申酉空亡

申酉空亡の人は仕事に生きるというタイプで、家庭に収まるタイプではない人が多いです。財運に恵まれるという超ラッキーな運勢で、しかも行動力があるので、持って生まれた自分の才能を世の中に活かしていくことに夢中になります。ただし、物事を最後までしっかりと完成させることが苦手なので、フォローしてくれる人が周囲にいれば心強いでしょう。もともと人当たりが良く、場の空気を読む力も高いため交友関係が広く順調です。引き立て運を持っているので、人間関係は大切です。

空亡期に入ると、忙しいのに協力してくれる人がいなくなったり孤独を感じることが多くなります。そのため、精神面で不安定な時期に入るでしょう。そんな中でも、無理やりなんとかしようと全てを背負い込んでしまい、心身ともに無理を重ねてしまいがちです。結果を出すことだけにこだわると、相当な負担をかけることになってしまいます。

この時期は慎重に動くことを心がけ、無理な挑戦はせずに、その分確実に進んでいくよう足場を固めていくように心がけることが自分磨きになります。申酉空亡は普段自分に休息を与えることが下手くそなので、自分を休ませる期間だと割り切りましょう。計画性のある行動をとり、次の幸運期のための準備をして過ごしてください。

戌亥空亡

戌亥空亡の人は苦労が多いです。というのも、表面と内面に常にギャップがあるので、それが精神的な苦痛を引き起こす原因になりやすいです。ただし、他社にはそれがミステリアスな魅力に映っているのです。繊細で独特のセンスや個性を持っており、「家系からはみ出る」ことによって成功するという運勢の持ち主です。生まれた時から目に見えないものを理解できるので、自然と自分の世界を大切にするようになります。必要なことは徹底的に集中して深めていけるので「その道の第一人者」になる人も多いです。

空亡期に入ると、さまざまな出来事によって精神的な面で非常に不安定になります。大切なものを失ったり挫折や苦しい経験をすることもあるでしょうが、この試練によって戌亥空亡は成長し、自分自身の人生をさらに輝かせることができるようになっていきます。試練のような経験を経て、新たな人生の目的を見つけることにもつながっていく運勢を持っています。

この時期は精神面での学びを日常に取り入れましょう。戌亥空亡はもともと心の拠り所がなく、それを自分自身で研究し埋めていくことによって才能が開花していきます。また、やがて訪れる盛運期の準備として、興味のある分野の勉強や専門的な学問などに没頭してみることも、自分磨きになっていくでしょう。


空亡期に入ると何かと変化を起こしたくなります。でも大抵の場合それは、今までとは違う変化が周囲に起こり始めたことが原因の焦りであって、ご自身の「真のタイミング」ではありません。2年という時間は長いように感じますが修行の時期だと心得て自分磨きに没頭してみると、あっという間に時は過ぎ去り、新しい開運期がやってきます。変に怖がる必要は全くないので、無理な前進は控え、人生の棚卸し期間だと割り切って過ごしましょう。

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