大天使ミカエル

毎日の生活の中で大きな悩みがなくとも、迷いがあるという場合、何かを頼りにしたくなるものです。そこで多くの人が頼っているのが、「大天使」の存在です。特に天使たちを率いる大天使ミカエルは、多くの人たちに癒しのパワーを与えてくれています。そこで今回は、大天使ミカエルのことやそのパワーを感じる方法についてご紹介します。

大天使ミカエルのパワー

大天使というとどこか空の彼方、遠くに存在するような気がします。いったいどのような存在なのでしょうか。大天使ミカエルとは、四大天使のうちの一人です。四大天使には、ほかにガブリエル、ラファエル、ウリエルがいます。この中でミカエルの役割は、天使たちをまとめ司るリーダーとされています。そもそもミカエルという名の意味は、「神に似たもの」「神のごときもの」です。そのイメージとして過去、何度も描かれてきた姿は、右手に剣を持ち、左手には天秤を持つものです。剣はミカエルがかつて神に反逆したサタンを退治した武勇伝を持ち合わせていることから、戦い・武勇の象徴であると同時に正義を貫き通す存在であり、人々を鼓舞する役割を示しています。この悪魔を追い払うミカエルの姿は、かつての宗教画などでは非常に多く描かれています。一方、天秤は最後の審判で神の意思を遂行するために、死者の魂を天秤にかけたということからきています。

大天使ミカエルの言い伝え

大天使ミカエルには、さまざまな言い伝えがあります。それは主に聖書などで見ることが出来ます。ヨハネの黙示録には、「ミカエルとその天使たちが、巨大な竜に戦いを挑み、投げ落とした」とされています。これは、悪魔やサタンと呼ばれるものだといいます。また、ミカエルは信仰の厚い者を鼓舞し、手助けをするというところがあるようです。かつてのアブラハムの伝説で知られる、息子イサクを犠牲にささげようとしたことがありました。このとき、それを押しとどめたのは、大天使ミカエルだったそうです。また、ジャンヌ・ダルクも、ミカエルのお告げを受けたことで知られています。ジャンヌ・ダルクは、フランスの聖人で、フランスのカトリックの聖女です。百年戦争でフランスがイングランド王国と戦ったときの、国民的英雄として知られています。彼女は、13歳でミカエルから「王太子を救え」と命令を受けたと、王太子へ謁見を申し出ます。ジャンヌ・ダルクは、シャルル王太子に信頼されオルレアンの守備隊に加えると、見事な指揮でイギリス軍をオルレアンから撤退させたといわれています。

大天使ミカエルの日がある

イギリスでも、大天使ミカエル信仰があります。それは、9月29日の「聖ミカエルの日」です。ミカエルだけでなく、ラファエルやガブリエルについても祝われるようです。それゆえ、3大天使の日として扱われています。この祝日には、秋の収穫に感謝をささげる日でもあります。そして、9月からの新学期を「ミクルマス」というミカエルにちなんだ名の時季が始まります。このミクルマスの時季には、手袋、ガチョウ、生姜の3つを用意して祝う慣習があります。これらは、「glove 、goose、ginger」という3つの「g」の頭文字が共通しているため「3G」といわれており、ミカエルのシンボルといわれており、ミカエル祭には欠かせないものでした。ミカエル祭では、この3Gのうちの一つである手袋を手にはめることで、出店許可証なくして、市場に店を出すことができたそうです。また、相手に決闘を申し出る際には、この手袋を相手に投げつけるのだといいます。ガチョウと生姜については、夕食などのときに取り入れられます。ガチョウはローストして食べ、生姜はジンジャーエールにして飲むというのが慣習のようです。ミカエルを崇拝し、ミカエルに親しむことは、民衆の間で非常にさかんになっていたといわれています。

大天使ミカエルと占星術

大天使は、占星術とも結びつけられて考えられています。例えば、ミカエルのパワーは火の要素だといわれています。占星術の世界では、獅子座に関係が深いともいいます。獅子座も占星術のサインは、火のエレメントを持つサインとされています。また、獅子座は、太陽を支配星とするサインであるため、ミカエルの守護惑星も太陽だといわれています。もともと、ミカエルは、天使たちを率いるリーダー、総司令官であることから、太陽にふさわしいとも考えられています。また、曜日は獅子座とも関係しており、「日曜日」を守護するものとされています。

大天使ミカエルとモン・サン・ミッシェル

この大天使ミカエルのパワーを感じる方法があります。その一つが、ミカエルにまつわるパワースポットに訪れることです。大天使ミカエルといえば、フランスの「モン・サン・ミッシェル」です。モンは「マウント(Mont)=山」を表し、サンは「セイント(Saint)=聖」を表し、ミッシェルは「ミカエル(michel)」を表します。モン・サン・ミッシェルは、世界遺産にも登録されているあまりにも有名な観光スポットですが、同時にパワースポットであることでも知られている場所です。小さな島であり、その島全体が、修道院となっているその神秘的な場所は、大天使の関与を感じざるを得ません。その特徴は、満潮時には完全に陸と切り離され、干潮時には歩いて渡ることができるところです。その満潮になる瞬間は、とても神秘的で圧巻といわれています。このモン・サン・ミッシェルが建てられたのは、708年のことと伝えられています。当時の司教であるオベールという人が夜眠っている間に、大天使ミカエルが夢の中でお告げをしたといいます。それは、岩山に聖堂を建てること。もともと、ミカエルが指定した岩山は、ケルト人が古くから崇拝していた聖地だったそうですが、そこに聖堂を建てると、たちまち孤島になったといわれています。そしてその後、長きに渡って崇拝者たちが集う人気の場所になりました。大天使ミカエルは、世界的な信仰の対象となったのです。また、このモン・サン・ミッシェルは、多くの芸術家たちに愛されましたが、フランス革命の際には監獄として使われたといわれています。修道院が監獄になるとは想像もつきませんが、それは16世紀に、宗教戦争が勃発したことが背景にあります。当時、モン・サン・ミッシェルはカトリックの過激派の拠点となったことから、プロテスタントから攻撃が何度もされました。そして、18世紀の末、フランス革命時には、囚人たちがモン・サン・ミッシェルに送り込まれることになったのです。その後は、ナポレオン3世が再び修道院として整備したといわれています。

大天使ミカエルとモンテ・サンタンジェロ

大天使ミカエルにまつわる聖地は、ほかにもあります。その一つとして有名なのが、イタリアにある「モンテ・サンタンジェロ」という場所です。モンテは「山」の意味で、サンタンジェロは「聖なる天使」の意味です。つまりミカエルのことを指します。実はこのモンテ・サンタンジェロには、何度も大天使ミカエルが降り立ったと呼ばれる伝説のある地であり、そこにある洞窟内には、ミカエルの像がつくられています。ここでは、ミカエルが起こした数々の奇跡による、さまざまな言い伝えが残されているそうです。今でも礼拝所となっており、その洞窟内では大天使ミカエルのエネルギーで満ち溢れています。その洞窟のミカエル像からはもちろん、壁や天井からもミカエルのエネルギーが感じられます。

大天使ミカエルのパワーを受け取るには

大天使ミカエルのパワーは、パワースポットに訪れるだけでなく、ミカエルのエネルギーをヒーリングパワーとして用いているヒーラーからも受け取ることができます。大天使ミカエルのパワーは、人々を癒すのに非常に効力があるといわれています。ヒーラーの身体を介して、多くの人々に癒しのパワーを与えてくれるのです。ミカエルのパワーを送っているヒーラーは実にたくさんいます。例えば、ミカエルのパワーで、依頼者たちのお金のブロックを外して豊かになるようにしたり、人々との関係やペットとの関係などをよくしたりしているヒーラーが実在します。そもそも、ミカエルのパワーは、強い癒し・浄化の力だけでなく、保護を高めてくれる力があるそうです。このミカエルのパワーを実際に受け取った人々は、こぞって強い癒しを感じるとともに、勇気がわいてくるといったように、力強さも同時に得たという声が多くなっています。つまり、ミカエルは癒しと共に、その軍神の象徴であることからも想像できるように、私たちに強さを与えてくれるのです。時に、人々が恐怖や不安にとらわれ過ぎるのは、エゴが際立っているときだといわれています。エゴの感情や思考が、前へ進むのをためらわせるのです。ミカエルのパワーはそうした人々のエゴをクローズアップし、そのネガティブさを一掃し、浄化してくれます。それはもともとミカエルが、癒しというよりも、「守護」をもたらす大天使であることからも理解できるでしょう。


大天使ミカエルは、その剣の象徴が示すように、私たちに強い守護をもたらしてくれます。そして厚い信仰のある人間を好むといわれています。もし、大天使ミカエルのパワーを得たい、エゴを取り払って、浄化されたいという人は、ぜひ大天使ミカエルの存在を意識してみるのもいいかもしれません。