都内随一にして最大のパワースポット

高尾山

東京都の西部、八王子市に位置する自然系パワースポット、高尾山。標高599メートルのその山は、登山初心者でも手頃な標高と6路の多彩な登山コースを持ち、熟練者も楽しみながら足を運べるスポットとなっております。高尾山は国内はもとより、近年は海外の観光ガイドブックにも優良行楽地として紹介されたために、多くの外国人も訪れております。東京都心からわずか1時間との近さとも相俟って、年間の登山者数は250万人を超え、富士山やエベレストよりも多く、登山者数世界一を誇るのだとか。思うにそれら実際に訪れた多くの人たちが、自分のスピリチュアルな体験に基づく感動を伝えているからではないでしょうか。

深い緑に覆われた、霊気満ちる聖域

霊気満ちる聖域

多くの行楽客・参拝客が訪れる高尾山ではありますが、驚くのはその緑が充分に深く保たれていることでしょう。それは高尾山薬王院を含めた高尾山一帯が、キャンプやバーベキューはおろか、植物採集や鳥類の捕獲さえも禁止されている“明治の森高尾国定公園”に指定されており、国がその保護に力を注いでいるからに他なりません。行楽で訪れるにしても、トレッキングで訪れるにしても、本格的な登山で訪れるにしても、自然あふれる高尾山のスピリチュアルパワーがあなたを迎えてくれることでしょう。目的は違えども、私たちが日常で抱え込んでしまったすべてのマイナスの悪念を、受け入れるだけの懐を高尾山は示してくれるのです。

心のデトックスを求めて

心のデトックス

高尾山内に境内を構える、高尾山薬王院有喜寺。一般的には高尾山薬王院と呼ばれるこの場所は、真言宗智山派大本山であり関東三大本山のひとつにも数えられています。境内へ至るには、まずは浄心門をくぐることになります。“霊気満山”と掲げられたその門は、この高尾山がもともとは山岳信仰に基づいた、山に伏し野に伏す修行者たちの霊場・修験場であることを物語っています。遠足の目的地になっていても、デートで気軽に訪れることができても、近隣住人がペットの散歩コースとして歩けても、あくまで高尾山は修行の場。私たちもこの浄心門から敷地内に入るときには、世俗を断ち切り自己を省み、そしてパワーをもらう、そんな心構えを持って足を踏み入れたのでした。

浄心門をくぐると、山の持つ神秘と威厳をさらに感じることでしょう。

目の前に見える男坂と女坂の分かれ道。日常に戻ったとき新たな気持ちでの出発を求めるならば、人が持つ煩悩と同じ数の、108段から成る男坂の石段を上るべきでしょう。私たち人は、年の瀬ごとに除夜の鐘の音を聞きながら108の煩悩を清めています。しかしたった一年で、また同じだけの煩悩を集めてしまうなんとも弱い存在だなと感じながら、階段を踏みしめて上りました。ただ煩悩を消すのみならず、新しい自然のパワーを精神と身体に取り込むことができます。

天狗が修行者を見守って

大杉原と名付けられた、浄心門から境内へと続く参道。その名前の示すとおり、圧倒的に見下ろされる杉の間から覗くふわりとした陽の光は、高尾山が持つパワーと混じり合って、参道を行く者の精神ストレスと足取りを軽くする一方、それぞれが抱く己の悪念を浄化してくれるのでした。途中には枝の上に腰掛けて、天狗が修行者・参拝者を見守っていたとされる杉の木もあります。

四天王門からは、ひと際空気が引き締まる高尾山薬王院の境内です。スピリチュアルなパワーをもらう以外にも、現実的な開運をお願いする場所がすぐ目の前にあります。仏教擁護の代表的守護神である八大龍王の浄水です。この浄水で清められた浄銭を携帯することで、生命の活力エネルギーを常に受けることができ、開運体質への変換と高いレベルでの維持が図られるのです。心に秘めた罪障の洗浄と福徳の増進を、心を込めて祈念することで開運へとつながるのです。

朱に染まる仁王門

朱に染まる仁王門をくぐると、目の前には入母屋造りの本堂がたたずんでいます。本堂には、薬師如来と飯縄権現が祀られています。さらに石段を上り本堂裏手に至ると本社があります。真紅色の柱を基本に、社殿全体には華麗で極彩色の装飾が成されています。寺院の中に神社があるこのような形態は、神仏分離以前の寺社の典型的な姿を残しているのです。本堂、本社いずれの場所においても、静かな気持ちで手を合わせ、頭を垂れて自己を反省し、下山後に新しい自分の道を歩み始めるためのパワーをもらうのでした。本社脇の石段をさらに上ると見えるのが、都の指定有形文化財である高尾山薬王院の奥の院です。不動明王を祀る不動堂でもあり、江戸時代初期のままの姿で残っています。

四季を通してそのパワーに与れる場所、高尾山

四季を通してそのパワーに与れる

高尾山を訪れたのは、六月の梅雨の晴れ間。

599メートル(山頂看板には599.03メートル)の山頂広場からは、あいにくの霞具合で遠く富士山の姿を見ることはできませんでした。新緑を過ぎ、来たる夏に向けて木々がいっそう青々とし始める見事なシーズンでしたが、その眺望不足だけは残念でした。

しかし何度も高尾山を訪れた人は言います。高尾山のパワーを受けて、春になると次々に芽吹く自然。陽光を受けて、青々としたその姿を見える木々。燃えるような暖朱に染まり、移ろい行く季節を感じさせる秋の紅葉。澄んだ空気で、よりいっそうダイレクトにスピリチュアルなヒーリングエナジーを受けられる冬。高尾山はどの時季に訪れても、必ずパワーを与えてくれる聖なる山だ、と。私たちもまた、かつてこの場所で過ごした修行僧たちの足跡を辿りながら、日常のご利益と開運に与るのです。

最後に、高尾山を訪れる際には“ぶどう酢ソフトクリーム”をオススメします。参道でも高尾山薬王院境内でも、そして高尾山山頂でも、どの売店にも置いてあります。ひと山歩いて疲れたその身体に、酸味の効いたその柔らかい甘さは、スーッと沁み込んでくるに違いありません。ぜひお試しを。